ぎをん齋藤
ぎをん齋藤

ブログ

コロナ禍での第71回秋の京都展

今月19日より26日までぎをんの店で第71回の展示会を開催する。

勿論コロナの感染を予防した設営を行うわけだが出来る限りの感染予防対策をもって開催する予定である。

京都での展示会は期間が長いので、そう混み合うこともなく「三密」を避けられるのが利点である。

70年展示会をして来て、その間には台風、大雨、大不況などの経験はあるが、感染症で中止を考慮する事など初めてである。

初回は昭和24年、日本がようやく敗戦の廃墟から立ち直り始めたので父親が展示会を決断したと聞いている。

私は満1歳だから、勿論記憶になく、多分展示された商品の隙間に寝かされていたのだろうと想像する。

どういうお客が来場されたかも想像だが、ぎをんの花街の女性が多かったと思う。

当時は舞妓だけでも100人、芸妓衆は数えられないと言う有様だから需要は多かったに違いない。

当時の日本の印象は「芸者、富士山(ふじやま)」と揶揄ていたので日本に駐屯する米兵などが花街の良いお客様だったに違いない。

しかも一般の女性も洋服より着物姿が多かったので展示会は盛況だったと聞いている。

兎に角、現下の状況は異例中の異例、早く平常な生活に戻れることを祈っている。

病気と安倍首相退陣

8月26日安倍晋三総理が退陣を表明、8年余りの長期政権に幕を降した。

その直接的な原因が持病である「潰瘍性大腸炎」という難病に指定された病気だと聞かされてやや悲しい気分になった。

病気を理由に仕事ができない苦しみ、悔しさは似た境遇にある私には身にしみてよくわかる。

報道によると17歳からこの難病と闘いながら総理の座を二度も得、しかも過去最長政権を維持してきたのだから立派としか言いようがない。

今度の再発の直接的な原因は「新型コロナウイルス」の蔓延にあるのは察しがつく。

北朝鮮問題や、中国の覇権問題、韓国問題、米駐留軍基地問題、財政赤字、等々問題山積の最中、突然降って湧いたコロナ問題は彼の病状悪化の原因としては十分すぎる。

いつ収束するかしれない未知なウイルスから国民を守らなければならないというストレスは彼の病魔を元気付けたに相違ない。

「病は気から」と俗にいうが、今回の悪化は、まさにその事例であろう。

しかし彼の後を継ぐ次の総理は大変な覚悟が必要ではないだろうか、自分の立身出世を考えるよりも「火中の栗を拾う」覚悟がなければ総理を担う人物ではないと断言できる。

総じて言えるのは、安倍さんのみならずコロナのせいで人生が大きく悪く変わった人達は多いと思う。

杉本博司「神秘域」を鑑賞

延び延びになっていた杉本博司「神秘域」を9月1日京都ロームシアターで鑑賞した。

五月開催予定であった個展と一対になっていたがコロナウイルスのせいで、観客を半分以下に縮小し、

コロナ対策を十分考慮した幕開けとなった。

演目である「神秘域」を「しんぴいき」と読まず「かみひそむいき」と彼が読ませるには訳がある。

この三番叟と言う狂言は五穀豊穣を祈る神事であると同時に天から神が降臨してもらう目的がある。

数年前、横浜で初めて鑑賞した後、杉本さんが「神様は見えましたか?」と尋ねるので

「私には何も見えなかった」と答えたのだが、彼には白い着物を着た白髪の老人が見えたらしい。

その事があったので「今回は見逃さない」と舞台の上部ばかり注視していたが矢張り見えなかった。

これはやはり天賦の能力らしく凡庸な私には不可能であった。

少ない観客で見るのはもったいない公演であったが私にとっても夜の外出は9ヶ月ぶりのこと、

ぎをん齋藤の顧客意外にも友人、知人、従業員まで総出で応援をした甲斐はあったと満足している。