ぎをん齋藤
ぎをん齋藤

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本を読んで改めて京都の歴史の深さを知る

現在「源氏物語」を読んでいることはお話ししたが、

平行して池波正太郎の「新撰組」の話も寝る前に読んでいる。

平安時代に光源氏が「六条御息所」を訪ねる箇所があると同じ六条通りの料亭で幕末に「近藤勇」が酒を飲んでいる場面が登場する。

勿論どちらもフィクションではあるが私はあの辺りの土地勘があるので、何か親しみを感じてしまう。

そういえば私の曽祖母などは近藤勇のことを「近藤はん」と言っていたと祖母から聞いたことがあり、

「池田屋」騒動があったときは、

今の新門前通りの縄手の角で勤王の志士が新撰組に斬られたという話も聞いた覚えがある。

室町幕府は中京区の室町通りにあったのが由来であり、

幕末の「蛤御門の変」で初代が開業した上京区の借家も焼失したので現在のぎをんに転居した。

日本でも農村部に行けば1000年くらい変わりのない地域はあるだろうが、

国の都として1000年変わらないという都市は「ローマ」くらいしか浮かばない。

以前にも述べたが文化とは降り積もる腐葉土みたいなもので、

同じ場所に何百年も消費というお金が降り積もって文化という花を咲かせるのだ。

逆に同じ場所から作物を得ている土地には文化は無縁と言うことだ。

消費の中から文化が開くのである。

仕上がった摺絵、摺箔帯

先般予告していた摺絵、摺箔帯が出来上がってきた。

まだ試作品の段階で細部の手直しは必要だが完成のイメージははっきり掴める、

卒直に「良い出来」だと判断する。

友禅の技法であれば刺繍などを加えなければ弱々しい物になっただろうが、

顔料と純金とでじゅうぶん間が取れる。

さあ!これからどう展開するか?

次のステップに移るわけだが、差し当たり「訪問着」を試してみたい。

出来れば「群青」の花弁に「緑青」の葉を試してみたい。

昔からこの群青、緑青が高価であった為、贋物作者には手が出なかったので「琳派」の絵の真贋を試すのは、この2色を見ればわかると言われてきた。

良い材料を用いて新しいものを創る作業は実に楽しい、

他のどこの店でも見たことのないものを創る作業は仕事冥利に尽きる。

「たかが着物、帯だが、されど着物、帯である」

この仕事が世の中にどれほど貢献できているかは分からないが、悪事を働いているわけではなく、

京都の染織工芸の伝統を継承し発展させたいと願う気持ちは確かにある。

 

杉本文楽、チケットの最新情報

2/1が公式チケット発売日なので早速、追加の購入希望を申し入れたところ、後30枚の席が確保できた。

一階席の6500円で細美美術館入場券付きである。

ご希望方はお早目にこちらからお申し込みください。

土曜日なので休みの社員も観覧させるつもりである。

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