ぎをん齋藤
ぎをん齋藤

ブログ

七曜星

「土星を初めとして現在よく知られている順番(土星・太陽・月・火星・水星・木星・金星)で一日ずつを守護するとされ、

七曜の内のある天体が守護する日をその天体の曜日と呼んだ」七曜(しちよう)は、古代中国の天文学で、五惑星(木・火・土・金・水)と太陽(日)と月を併せたものである。

と言う説明をネットで得たのだが、七曜とは私にとって宇宙を含めたこの世の全てを意味する大きな言葉だと考えている。

このテーマを「摺箔屏風」のモチーフと決めたのは私の仕事人生の集大成に相応しいテーマにしたいとの強い願いが込められている。

日、月は言葉通り太陽と月をモチーフに二曲一双の屏風に仕立てたが「火」は未だ構想がまとまらなず、先に「水」は波の屏風として「小田原文化財団」に嫁いでしまった。

「木」木星ではなく日本の伝統的な「老松」を現在制作中である。

「金」は金龍を目指しているが、これも表現が難しそうである。

そして最後は「西方浄土」として極楽行きをめざしている。果たして「土曜」まで生きられるか分からないが、最後の大仕事として不足はない。

武原展ご来場御礼

コロナウイルス蔓延の最中、第30回東京武原展を開催した。

ご来場頂いた方々には熱く熱く御礼申し上げます。

一時は中止も考慮したが来場予約もいただいた為、皆で検討し粛々と展示会を開催する事とした。

過去にもリーマンショックの翌年は開催を2日間に短縮したり、

3.11の東北大震災時は会場で死ぬかと思う恐怖を感じた経験がある。

長年、展示会を続けているといろいろなことがあるが、それが人生である。

その都度適正な判断と対処で急場を切り抜ける術を身につけていないと、会社は維持できない。

今年は特に30回の周年事業にあたるので記念品を用意して万全を期していたが、

予期せぬ災害に当たってしまった。

開催できた事は一重に「ぎをん齋藤」のファンの皆様のおかげと感謝感謝の言葉に尽きる。

世界的なパンデミックを巻き起こした、この新型ウイルスが収束するのにどれほど時間が必要か、

私には分からないが1日も早く平穏な日々に戻れる事を祈るばかりである。

羽衣重ね

無双用に開発した「羽衣」の生地をもっと幅広く使う為に、袷(あわせ)に染めたきものに

羽衣を重ねた着方を「ぎをん齋藤」は提案する、その名前が「羽衣重ね」である。

きものだけではなく帯にも重ねて新しい雰囲気を醸し出したいとの願いがある。

そもそもこの着方の提案者は建築家の「妹島和代女史」である。

彼女は夏に開催されたブリツカー賞の授賞式に羽衣重ねをお召しになって出席されたところ

大変な評判となり、すっかり「羽衣重ね」のファンになってしまわれた。

私も当初からこの「羽衣」の生地は以前の絽や紗と違い透明感と高級感があると睨んでいたが、

袷のシーズンにも使用するとは想像していなかった。

何も以前のしきたりに縛られる必要はなく、自由にファッショとしてきものを楽しめば良いと思うようになってきた。

勿論、茶道や花街、角界では以前からの決まり事は守られるべきだが、

それ以外のシーンでは素材は自由であるべきだ。

着物とは無縁のはずの外国人女性まできものに憧れて買い求めるくらいだからあの姿の美しさは世界標準だと言っても良い。

自信を持って楽しい着物をつくろう。