古裂美術館

扇に松竹橘文腰巻裂
- 素材・加工:練貫/刺繍
- サイズ:23.9×37.9cm
- 時代:江戸
腰巻は、室町時代以後に武家女性が正装に着用した打掛を夏場のみ肩脱ぎして腰に巻いたもの。江戸時代には大奥や大名家などで定型化し、黒の練貫地に吉祥文を刺繍した。これは江戸後期の腰巻の典型で、松・竹・橘・扇の吉祥文に家紋の刺繍が精緻を極める。
布の道標

齋藤貞一郎古裂コレクション
京都・ぎをん齋藤創業170年の記念として、現7代目当主・齋藤貞一郎の古裂コレクションを書籍化、出版致しました。
当主が30歳半ばより少しずつ蒐めてきた裂類300点余りの中から選りすぐりの裂約80点をオールカラーでご紹介致します。
正倉院裂、唐時代のものから幕末までの染織裂に、一点ごとに精緻な作品解説を付随させました。
また英文解説付きであり、収録作品は付属DVDにて実際に手元にあるような詳細写真からその美しさをご堪能頂けます。