室町時代末から登場する「辻ヶ花」、絞り技法の一種には違いないが天平時代の大陸的な趣味とは違った趣を持つ日本人独自の美意識から生まれた傑作といえる。
c0b2d95d.jpg
濃い紫地に藤、藤の花びらの1mmにも満たない間隔を絞りの技法で表現することは現在不可能に近い。技法の神秘性からも「幻の辻ヶ花」と称される。
9bd7db9b.jpg
同時代、紫地紬に桔梗、藤。
この裂につながる裂は、国立歴史民族博物館の誰ヶ袖屏風に登場している。初期のものは絞りのみで構成され筆描きや刺繍などは施されていない素朴な趣である。

※ご質問・お問い合わせはコチラをクリック