檜団扇濤松皮紋
辻ヶ花胴服裂 慶長年間(江戸)
檜を墨で線あげし、鹿の子絞り、縫い締め絞りを併用する典型的後期辻が花。
同じ工房作と見える徳川家康の胴服の完品が現存する。気品の高い出来映えから明らかに徳川家の由来する人物のためのものであったと推測できる逸品。吉川観方氏(風俗研究家で京都の時代祭を創出した)の旧蔵で本品を参考に昭和期に復元された小袖がある。
本品は150cm × 40cmで見頃一枚分ある。
桧垣に四季草花辻ヶ花裂 天正年間
現在は4片の桧垣と四季草花が三角形に裁断されて額装されているが本来は方と裾が横段に四季草花が絞られ、それ以外の部分は桧垣紋が絞られていた一枚の小袖であったと想像できる。当時は故人が愛用していた小袖などを菩提寺に打ち敷として奉納されることが多く、そのため三角形に裁断されたと思われる。絞りの技術も墨描きの筆力も超一級のもの。

