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2015年/08/01

私が病床で苦しんでいる間、窓の外ではバケツをひっくり返したような雨が降り続いた。

京都市には大雨警報が発令され近くを流れる高野川、鴨川に氾濫注意報が出た夜、私の携帯電話に見知らぬ番号が表示された。

午前3時に何事だと取り上げたが生憎私の気道は切開され言葉を喋れない夜だった。その電話が警備保障の会社からで西賀茂の織物会社が水浸しになっているとの知らせであったと最初に気づいたのは女房であった。

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一生で喋れないタイミングに突然掛かる真夜中の不吉な電話、これほど最悪のタイミングがあるだろうか。

結局工場の復旧は社員と出入りの工務店、内装屋さんなど20人がかりでようやく製造可能な状態まで回復という、なぜなら私はまだ入院中で現場を見ることも出来ていない。

この最悪のタイミングは科学的には「偶然」の一言に付されてしまい、四柱推命によると「天中殺」の星回りとなるのだろうがいずれにしろ避けがたいアクシデントを真摯に受け止め、次回は幸運が重なる日も来るさ、と受け流すのが一番である。




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2015年/08/01

発症前から治療中の現在まで細胞を擬人化して考えてみると理解できそうだ。

人間の体は50兆もの細胞から出来ているという。若くて健康な間はその50兆の細胞が仲良く助け合って体全体を支えてくれる。

白血球のように外敵に対して自衛力を備え、胃の細胞は食物が入ってくると胃酸を分泌して消化分解しやすくする、腸の細胞は栄養を吸収し不要なものは排泄する処理工場の働きをする。

しかし人間、年を取ると一部の細胞が気が付かない内に癌化する、それをいち早く発見し排除しようとするが敵も防備して探索を逃れ勢力を拡大しようとする。

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例えば中東地域でも強権政治が行われている間は「イスラミック ステイツ」などという不良分子は閉じ込められていたが秩序がみだれた途端、拠点を設けテロが頻発するようになった。

体の話に戻すと人間は不良分子の勢力を増大させるような物質を摂取しやすい。酒、たばこなど誘惑性の高い物に手を出し、体の中でなにが起こっているかをあまり真剣に考えない。

癌細胞は戦力を一層増大させ善良な細胞を駆逐し、やがて体の一部が癌地帯となる。
そうなると一網打尽に殲滅するには相当強力な破壊力のある武器が必要になる。彼らが歩兵戦士なら侵攻の速度は緩やかだが「リンパ」という高速機関を利用すると占領する地域が体全体に及ぶ。

医学の進歩で癌という名の不良分子は退治することが可能な時代になったといわれるが、普段の生活が聖人君子のようにいかないのが悩ましい。



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2015年/07/30

私の体質はなぜか大病に繋がる体質らしい、12年前の白血病に続き今度は下咽頭癌に罹患し入院する羽目になった。


7月、8月は比較的仕事に余裕はあるが治療となると不安と苦痛が続くことを覚悟しなければならない。経験がないのでどの程度苦しいかわからず、それが不安を増幅させる。

係りつけの耳鼻科医師によるとまだ初期0期の癌だというが本当にその通りか診断されるまで精密検査も一通りでは無く大事であった。

今私は回復期の病床で本文を書いているが苦しい一週間であった。その中で生きる悦びと希望を与えてくれた女性がいた。

テレサ3.png

気道を切開されて、もがき苦しんでいる中、私の左手を握り締めてくれた女医さんがいた。私も思わず右手を出して彼女の左手を握りしめたことは覚えている。

空から天使が差し伸べてくれた手のように感じて夢か真実か判別できなかったので後日その女医さんに確認してみたら「そうです」と答えてくれた。

彼女の医師としての手と深い愛の手が私に再び生きる希望の火を灯してくれた。




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2015年/07/10
貴方の趣味は?と尋ねられると「仕事」と答える。ストレス解消法はと尋ねられると「ゴルフ」と答えることにしている。

ゴルフの腕前はビギナーレベルだが清爽な空気に満ちたゴルフ コースをひたすら歩き、ボールに集中して打つ、これが最高のストレス解消法であり健康法である。

土曜日も仕事をしている関係上、ゴルフは典型的なサンデーゴルファーなので、楽しみにしている日曜日に雨が降りそうものなら、ガッカリして家の中で一日憂鬱な思いに沈み込んでいる。

普段から一時間程度の散歩を実行しているがゴルフ場の芝の上のようにはいかない。
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部厚い絨毯を歩く弾力は膝や腰の負担を軽減し、心地よい風が吹けばもうそこは天国、スコアの悪いのも気にならない。

だがそんな天国気分を味わえるのは年に10回もない。

花粉がひどい日や雷が鳴ったり、雪でクローズになったりとアクシデントに気が削がれる事も多い中、先週の日曜日は年10回の内の一日に確実に数えられる一日であった。


スコアは相変わらず自慢できないが、元気である事を感謝できるすばらしい日曜日を過ごせた。




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2015年/06/08
白生地、染加工を施す前の素材として現在も制作されている生地は数あれど、その最も高価で希少なものが「宮古上布」白生地であろう。

一般に宮古上布と聞くと藍染にされたをイメージするが、ごく少数だけ白生地が成織されている。私の知る限り年間2~3反程度だと思う。
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宮古のは繊維長が短く機織り用の長い縦糸にするには気の遠くなるような準備が必要である。いわゆる手績み(てうみ)と言われる麻繊維を繋ぐ作業で、忍耐力と強い指先の力が必要だと聞いた。

もう一つの麻生地の産地は新潟、小千谷の「越後上布」、こちらも負けず劣らず素晴らしい白生地だが私は敢えて宮古に軍配を上げる。

その理由は発色の差である。
宮古のやや黄ばんだ自然色は染色を加えると得も言われぬ高級感が生まれ作り手に大きな満足感を与えてくれる。

宮古上布の歴史は定かではないが、気候風土に適した、しかも手に入れやすい繊維を自給自足で作り始めたのが原点であろと推測する。高温多湿な日本の夏を涼しく過ごすのに適した最も贅沢な生地の一つであるのは間違いない。
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少し前にミャンマーの「蓮糸」で作られたジャケットを買おうか迷っていたが、宮古上布ほどの高級感は無かったのを覚えている。