ぎをん齋藤
ぎをん齋藤

女将思い出語り

光陰矢の如し

秋の季節を感じないまま、師走を迎えて改めて一年の日々が速く過ぎた事を痛感します。

今年は新年より、コロナが明けて自由に行動範囲が広がり、ここ京都でも、観光客で賑わいました。

やはり、賑わいは心弾む心境で、人間同士が、お互いに心を通わす事が実に大切だと思います。

そんな中、思い返せば、コロナ禍で家族を亡くした私自身も含めて、同時期に亡くなった中村吉右衞門丈の3回忌が過日行われ、コロナが明けての、3年ぶりに関係者一同が揃って其々の悲しみ、喪失感等を共有する事により重かった心情を分かち合う事が出来て 心が軽くなったと感じます。

お互い人間同士、心を通わすことの大切さだと思います

コロナ禍で規制された3年間 また、この一年間が、光陰矢の如しでございました。 感謝!

正倉院柄 袋帯

暖かい11月で、外出するには有難い連休となりました。

奈良国立博物館では、今年も正倉院展が始まり 大勢の方々が、楽しみに朝早くからいらしてます、

この正倉院展が始まると亡夫を思い出すのですが、長い日本史なかで、特に正倉院文様には、特別な敬意を持って着物や帯の製作をしておりました、忠実に、柄の色、形 配置そして仕法などに、こだわり、彼のエネルギーの消耗は側で私も観ていて、痛感したものです、

主人が、まだ存命なら、今年も真っ先に この正倉院展に駆けつけただろうと、懐かしく思い出します。

(※画像商品売約済)

 

 

 

パリ能公演大盛況

ラグビーワールドカップで湧くパリで923日より26日まで、能と狂言の公演がありました、絶好の機会なので片道14時間の飛行ですが、頑張って私もパリに伺いました。

当初 日本の伝統芸能が、どのくらいフランス人に理解して貰えるか、疑問だったのですが、93歳のご高齢になられた、野村 萬師の狂言には、声を出して笑い、観客に対し、エネルギッシュな舞台に感動して、圧倒されたようです。

能は、本格的な、屋根付き舞台や、能面  装束  幻想的な空気感にうっとりと静寂な時間を堪能されてました。

連日の満席に 何やら、日本人の一人として、ホッとしながら、帰途に着きました、

能楽士の皆様 お疲れ様でした。

京都から、パリへ同行した仲間たちと。