ぎをん齋藤
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田中創造

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京都・祇園の老舗呉服店『ぎをん齋藤』で、営業・制作に携わっております。古典に学び現代に活きる、オリジナルきもの・帯の創作舞台裏をお届けします。


~お問合せ~
ぎをん齋藤 田中 創造(たなか そうぞう)
☎ 075-561-1207 または 090-8880-1894(直通)
✉ gionsaito-tanaka@outlook.com

養老

大江社中の新年会に向け「養老」に取り組んでおります。

「菊慈童」や「猩々」と同じく、不老長寿の霊泉を扱う曲で、着物の柄のモチーフとしても好んで用いられるものの一つです。

弊店の御所解にも「滝」や「流水」を描いたものが多く、取合せる文様に水桶や芍薬の花冠が登場すれば「養老」、塩桶や石枕があれば「猩々」や「菊慈童」ということになるでしょうか。

 

「源氏物語」などの古典文学や謡曲の知識を前提として、謎解きを誘うような柄付けの為されるところは、よく言われることですが着物という文化の特徴的な、面白い点だと思います。