養老
大江社中の新年会に向け「養老」に取り組んでおります。
「菊慈童」や「猩々」と同じく、不老長寿の霊泉を扱う曲で、着物の柄のモチーフとしても好んで用いられるものの一つです。
弊店の御所解にも「滝」や「流水」を描いたものが多く、取合せる文様に水桶や芍薬の花冠が登場すれば「養老」、塩桶や石枕があれば「猩々」や「菊慈童」ということになるでしょうか。
「源氏物語」などの古典文学や謡曲の知識を前提として、謎解きを誘うような柄付けの為されるところは、よく言われることですが着物という文化の特徴的な、面白い点だと思います。