ぎをん齋藤
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第十回 夏のはんなり展

前回の予告通り、きちんと(?)仕事の話をアップします!

東京方面のお客様からは既に問い合わせが入っておりますが、ぎをん齋藤の「夏の陳列会」もすっかり恒例になってきました。

本年も銀座・かねまつホールを会場に、単衣・夏の薄物を中心とした「第十回 夏のはんなり展」を開催致します!

 

正式なご案内状は鋭意制作中ですが、一足先に概要をお知らせしたいと思います。

 

≪第十回 夏のはんなり展≫

◆会期 5月24日(金) 11時~19時、 25日(土)10時~18時

◆場所 銀座かねまつホール(東京都中央区銀座6-9-9 銀座かねまつ本店 5F)

 

ぎをん齋藤の陳列会は京都・東京あわせて年に5回(本年は6回)ございますが、単衣・夏に使える薄物を会のメインに据えて陳列するのはこの5月の銀座展のみ!でございます。一年を通じて唯一薄物をメインにご覧いただける会ですので、直近でご予定のない方もぜひお越しいただければと存じます。

写真はいわゆる盛夏にご着用いただく「絽」の付下げです。田中はこの着物がとても好きなんですが、絽は着られる季節が限られるから…という理由で敬遠されることも少なからずございます。

ぎをん齋藤では従来の「単衣・夏」の区切りを乗り越えてお使いいただける新素材「すずかぜ」「天の川」のご提案に力を入れておりますが、今回はそれに加えて、夏の新しいお着物スタイル「羽衣無双」(仮)のご提案を本格的に打ち出す予定です!

 

「羽衣とは何ぞや…」「無双ってあの無双ですよね…」などなど、ちょっと気になる…という方はぜひ!会場へ実際に見にいらしてください(^^)/

もちろん先取りの秋物袷もご用意して参りますので、秋冬のご相談…という方も大歓迎です。ポイントは「事前のご相談」ですので、ご来場のご予定がお決まりになりましたら、お近くの営業スタッフやHPお問い合わせフォームより「これこれこういうシーンで着る着物を…」「この着物に合わせる帯を探してるんです…」など、細かい部分までご相談ください!我々も陳列会当日までに知恵を絞ってふさわしいご提案を固めて参ります。

 

という訳で本日は一足早く「銀座・夏のはんなり展」のご案内でした☆

 

 

~余談~

このところ、年々暑い日が多くなる気象状況の変化を受けて、お客様からも「単衣」を着る時期が長くなったというお声をよく伺います。

従来は、ざっくりと言えば10月~5月は袷、6月・9月は単衣、7・8月は盛夏(夏物)という衣更えの区切りが一般的でしたが、その単衣の時期が5月の連休前後から6月いっぱいにまで広がったり、9月~10月半ばまで広がったりしている、ということです。ものの本や着付け教室なんかでは、気温(夏日になれば単衣、真夏日になったら夏物、など)を目安にしましょう、という物差しも紹介されており、カレンダーに厳密に従うということではなく「気持ちよく着られる」ように、実状に合わせてルールをフレキシブルに変更していこうという流れが大きくなっているように思います。

もちろんお茶事など伝統的な暦や季節感を大切にされる場もございますし、同席される方々への礼を失するような身だしなみは避けたいものですが、押さえるべきポイントを押さえた上で「敢えて」従来の区分けを踏み越えてみる、あるいはボーダーライン上のお洒落を楽しむ、というのも着物文化を未来へ継承するためには重要な視座だと思います。

これは私見ですが「ルールが厳しすぎて着物を着られない」のであれば、ルールの方もある程度フレキシブルに変化していかないと「夏の着物」自体が廃れてしまうのではないか、と考えます。夏は麻や芭蕉布などの自然素材も多く、生地からおしゃれを楽しむには袷より夏・単衣が面白いくらいです。

浴衣代わりにサラリと着こなせるような「夏の一枚」をぜひ見つけてください。