ぎをん齋藤
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応挙をみる

あっという間に10日前の出来事になってしまいましたが、先日は東京・銀座陳列会、たくさんのご来場をいただき、本当にありがとうございました。皆様お忙しい中お時間を割いてお越し下さいましたので、我々も誠心誠意おもてなしすべく努力致しましたが、気づかぬところで不行き届きがございましたやも知れません。お気づきの点はどうぞご遠慮なくご指摘くださいませ。

また、今回は残念ながらご都合がつかなかった皆様も、また近い内にお会いできれば幸いです。私も積極的に東京出張に参るように致しますので、その節はどうぞお声がけ下さい(^^)/

 

さて、年末師走、少し気を抜くと飛ぶように時間が流れ去っていくこの頃ですが、退社後の時間を利用して京都国立近代美術館に行って来ました!

あいにく会期は昨日まで、という事でラスト駆け込みだった訳ですが、先月の間に前期展示も見ておりましたので、二回目です。

私は自分では絵を描きませんが、こうして日本画の展覧会などを観に行くようになったきっかけは、以前に京都市立美術館(京セラ美術館)で「竹内栖鳳」展を見たことでした。さらに言えば、大学の東洋美術史の講義で栖鳳の作品を知ったことでした。

人物を描くにしろ草花を描くにしろ、西洋の「写真で撮ったような」リアルからは少し距離を置いているものの、子犬や子猫の可愛らしさや若い女性の輝くような美しさ、繊細さなど、それらを見た時の心の動きが生々しく甦って来るような、そういう意味ではとてもリアルに、対象を描くのが日本画の特徴だと思っています。対象そのものよりもむしろ、それらを目の前にした観察者の「心の動き」を描き出そうとするかのようです。

その辺りに何とも言えない温かみや親近感を覚えたのが、自分でも不思議な体験で、そこから琳派や水墨やなんかも観に行くようになりましたが、今回メインで取り上げられた円山応挙という画家は、やはりとんでもない奴だと感じました。そこから近代京都画壇の礎が形成されていったという構成にも説得力を持たせるほどの、圧倒的な力と存在感を放っていたように思います。

 

こうして勉強したことが仕事に生きれば良いなぁ…と思いながら、近くのカフェで夕食を食べました。

…しかし、アオリの「百花繚乱!」ってのはあまり適当じゃないような気がしましたね(笑)