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宮林渉

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ぎをん齋藤の情報や日々の取り組みを更新。
季節のきものと帯のコーディネートなどもご提案させて頂きます!

羽衣の染帯

皆さん、こんにちは!(^^)/

とても蒸し暑い京都です。

本日は先週?ご紹介した羽衣の染帯バージョンです!

レアな事に世の中に一本しかございません。

長々とスクロールしていただかないといけませんが、お付き合い下さい。

下地に濃い目のブルー地に摺箔雲取り、上に黄色の無地を重ねてます。

お腹の柄付けです。下地のブルー、単体の巻を見るとエッジの効いた色目ですね。

上の黄色を重ねる事によって、羽衣染帯の表現が具体化されます。

水色と黄色を混ぜると緑色になりますが、一枚づつ染めて重ねるとそうはなりません。

実際、目でみると恐らくまた少し違います。

薄い色目を重ねているので、仕立の際の芯の色目を変えるとまた違う印象となります。

上のお腹を撮った羽衣に合せたのはザックリした素材の生紬の小紋。

こういう素材を楽しむ感覚、面白いと思います。

また、他にも合わせてみましたのでご覧下さい。

夏大島の素材に蕨を描いたお洒落着です。

夏の黒も、着てみると涼し気にみえますよね♪

この感じは羽衣染帯のテイスト主役にと思ってコーデしてみました。

二枚重ねの染帯なので、それだけでポイントとなりうる帯だから敢えてキモノは脇役に。

次は帯でもってお洒落使いの演出を考えたコーデ。

藍棒 加賀友禅調のキモノに合わせてみました。

夏の袋帯で正式なお出掛けにもお使いいただけますが、敢えての染帯で気軽さを出してます。

こういう風に羽衣染帯を合わすと一枚重ねてある効果で、表現としては「静か」な帯の演出になりますね。

このキモノも絵羽を合わすと流水の流れや友禅の調子と逸品でございます♪

最後に合せたのは蝶絞り♪

蝶絞りのキモノは大人っぽい色目ですよ!

実際にはもう少しマットな感じに見受けられます。

次に出せ!と言われても出せない地色です^^絞り染めの一発勝負で出てきた色目です!

このコーデも羽衣帯をお楽しみいただくのに面白い組み合わせかと。

じっくり眺めてみるとジワジワ「良き!」と思えてきますよ!

最初は「結構やんちゃなコーデかな?」と思ってましたが、じっくり眺めると

「相性いぃやん!」って感じました♪^^

この蝶絞りの素材も特殊で「変わり壁糸 乱れ段」と呼んでる撚糸を使用した生地です。

「すずかぜ」「天の川」で染める事が多かったですが、一反だけご用意している素材で染めました。

と、いろいろな組み合わせをする事で、ご提案する前に自身の眼に残し、いろいろなお客さまのご要望を叶えられるように精進しております。

お気に入りの組み合わせはございましたでしょうか?

お洒落な羽衣摺箔染帯、今回はレアな帯をご紹介させていただきました。

 

宮林でした。

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