ぎをん齋藤
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齊藤康二

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京都東山の祇園一角に店を構えて170年余り、
呉服の専門店として自社で制作した独自の
染物・織物をこの弊店で販売しています。
ぎをん齋藤の日常からこだわりの”もの作り”まで、
弊社の魅力を余すことなくお伝えしていきます。
皆様からのお問い合わせ、ご質問などお待ちしております。
◆お問い合わせ
ぎをん齋藤 齊藤康二
TEL:075-561-1207
(Mail) gion.saitokoji0517@gmail.com

がんばれニッポン!

今朝のニュースで日本があの強豪チームスペインに勝利したのを知った!

なんと、世界トップクラスのチームにヨーロッパのお家芸であるサッカーで日本が勝つなんて

素人の私でも興奮する朗報、スペインに7-0で負けたコスタリカに負けた時点でワールドカップの

怖さを大勢のファンが痛感していた矢先の出来事、余計に感動した勝利だったのではないだろうか。

本当に奇跡、としか言いようがない。

勢いづいたニッポン、どこまでいけるかまた楽しみである。

しかし今は世界中のどんなことでも即座に情報が手に入る時代、

我々もこの時代の流れにしっかりと乗っていかないと取り残される恐怖感はある。

そこで遅ればせながらやっと始めたインスタグラム、おぼつかない手で何とか継続し

皆さんのお陰でようやくフォロワー数も増え始めた。

ありがたく思うと同時にこの加速する世界についていくのが必至である。

 

Instagram:gionsaito_official

 

 

 

 

辻が花のその後

先日、ようやく墨描きが入り期待していた通り満足のいく出来栄えとなった。

ご覧のように絞りたての時は真っ白で色気もなく間の抜けた物足りない感じであるが、

繊細な筆のタッチで墨を入れ、花びらの輪郭や表情、虫食いなどを表現していくと

突然華やかさが増し、豪華絢爛たる桃山文化が再現されたと自負している。

ここまでくるのに約半年以上かかった。

写真なのでその魅力を伝えきれないのは残念だが、生地の質感から染め上がり、

色調と絞りの緻密さ、また柄の再現性などすべてが”桃山”そのものである!

ぜひ、実際のものを目の前でご覧いただきたいと思っている。

 

 

 

 

 

 

ぎをん齋藤の辻が花

先日、女将から辻が花の帯を見せられた。

自身の持ち物であるそれはとても簡素な帯でタイコには柄が藤と菊しかなく、

”仕上げ”と呼んでいる墨描きは装飾というより、その存在に気付かないほどの淵括りで

終わっている代物である。

特に強烈な印象だったのはその素朴な帯の地色がとても魅力的な深い緑で染められており、

その色気と華やかさにはさすが!とつい口からこぼれたほど美しい色合いであった。

実はこの染帯、若かりし頃の先代が初めて辻が花の制作に挑んだ時のものらしく、

それはどこか控えめで慎重な趣と緊張感があり、またどこかおっかなびっくり

というところも見て取れる。

しかし全体の雰囲気はとてもすばらしく、桃山初期の辻が花の印象が色濃く

表現されていると直感したとても初めての作品とは思えない出来栄えである。

当時のぎをん齋藤は花柳界の専門店であったため、所謂一般客はそれほどいなかった。

商品は主に裾引きや友禅ものといった”はんなり”した着物ばかり作っていたので、

手の込んだしゃれた普段着や町方の粋なものなどを作るということ自体、周囲(先々代など)

からの反対もあり、たいへんだったろうと想像できる。

だからこそ今もその作品を元に我々も辻が花を作り続け、”ぎをん齋藤の辻が花”となっている。

この辻が花は染名古屋帯、まだ仕上げ(墨描き)が施されていない状態のものだが、

その表情は豊でふくよか、桃山らしい絞りの技法が十分伝わる作品となった。

ぎをん齋藤の初代辻が花から約40年経った今の品である。