ぎをん齋藤
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田中創造

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京都・祇園の老舗呉服店『ぎをん齋藤』で、営業・制作に携わっております。古典に学び現代に活きる、オリジナルきもの・帯の創作舞台裏をお届けします。
~お問合せ~
ぎをん齋藤 田中 創造(たなか そうぞう)
☎ 075-561-1207 または 090-8880-1894(直通)
✉ gionsaito-tanaka@outlook.com

芦に鷺

久しぶりに田中の通勤路シリーズ。

祇園に流れる白川沿いを歩いて通勤しておりますと、四季折々の動植物の営みが、時に可愛らしく、時に爽やかに、心を洗ってくれるようです。

今日は小さな白鷺が、朝食を探して河中を逍遥しておるところに出くわしました。
まだ若いのか、足も短く、羽は雪のように白く、全体的に丸っとした体形で可愛らしい奴でした。

着物界隈で鷺といえば、夏や単衣の着物・帯を中心に古くから人気の柄の一つかと思いますが、蛇籠とセットになったもの、芦に鷺、波に鷺、時に雪とセットになったり、鷺草、なんて柄もございます。

ただ、いずれも「鷺と言えば雪のような白!」というイメージが必ずと言っていいほどついて回るのですが、弊店には一味違った鷺がおります。

こちらです。

桃山期に突如隆盛した「織部焼」の柄をモチーフにした「芦に鷺」の名古屋帯です。
土台となる白生地は小千谷の玉糸を使用した野趣味ある素材。

「織部釉」とも呼ばれる特徴的な釉薬の色を再現したグリーンを、芦の流れに沿うような「勢いの表出」とでもいうべき意味不明の柄として取り入れているのも、桃山時代の自由奔放さに倣ったものです。

水玉様に飛ばした金の、にじくったような表現もポイントです。

ザックリした生地、民芸調の柄、というところで、紬の着物との相性が良いのは間違いないとして…

弊店で近年俄かに人気を集めている、総摺疋田の小紋のような着物にも、面白い合わせかと思います。

だんだんこの鷺の可愛らしさに目が離せなくなった方は、ぜひ一度お問合せ下さい(笑)

お問合せはコチラ

 

ちなみに、こういう特徴的なお太鼓柄の場合、前には鷺はいないのがお洒落です。

関東巻き、関西巻き、どちらかだけでなく、両腹を使い分けていただければ二倍楽しめます(^^)
お着付けは慣れも利き手もありますので、両巻きをマスターするのは大変かも知れませんが…チャレンジの値打ちアリです!

イメージ作り

お客様からいただいた色鉛筆(ありがとうございます!重宝しております!)を駆使して、お誂えの配色イメージを固めていきます…

どんなものが出来上がるでしょうか(^^)

春?

この週末は良く晴れて気温もぐぐっと上がりました。春の訪れを感じさせる一方で、豪雪地帯では思わぬ雪融けによって事故が起こったりもします。

先週の18日は二十四節気の一「雨水」でございまして、カレンダーの解説によりますと「今まで降っていた雪が雨に変わり、農耕の準備を始める季節」とあります。

そんな訳でこの日曜日には、大原の畑に獲り残しておいた冬の根菜類を全て収穫することに致しました!

菜の花が咲き始め、山々の緑、鳥の声々は既に春の訪れを爽やかに告げています。

田中の畑に残っていた人参、大根、赤カブをすべて収穫し、四畝の畑は完全なる荒れ地と化しました。カレンダーからは立ち遅れていますが、まだ今年の農耕の計画も立てられておりませんので、春の葉物野菜はスキップして、次回は夏の実物の播種に来ようと思います。

人参などは確か昨年の11月頃から少しずつ収穫しておりますので、友人知人ご近所同僚などにお裾分けした分も含め、ずいぶんたくさん消費できました♪

畑をしていると雑草刈りはセットになりますが、このところよく見かけるのが酢漿草(かたばみ)です。呉服界隈ではもっぱら「片喰」の文字で我々も慣れ親しんでおりますが、とにかく繁殖力、生命力が強いのが特徴です。
そのため「豊穣」や「繁栄」の象徴として、着物の文様にもなり、家紋にもなり、昔から長く愛されている柄の一つだと思います。

弊店にも片喰文様の着物がございます。これは絞りで白く染め残した気軽な付下。小紋感覚、または無地感覚で御所解の帯などを合わせていただくと着物と帯のバランスがとれて良い感じです。

先日ほかのブログでご紹介した御所解動画も併せてご覧下さい(^^)