ぎをん齋藤
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田中創造

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京都・祇園の老舗呉服店『ぎをん齋藤』で、営業・制作に携わっております。古典に学び現代に活きる、オリジナルきもの・帯の創作舞台裏をお届けします。
~お問合せ~
ぎをん齋藤 田中 創造(たなか そうぞう)
☎ 075-561-1207 または 090-8880-1894(直通)
✉ gionsaito-tanaka@outlook.com

「秋の京都陳列会」迫る!

暑さ寒さも彼岸まで…と申します通り、相変らずの蒸し暑さの中にも過ごしやすい気候の日が増えて来たように感じます。

明日からは四連休!という事もあり、本来でしたら丁度お着物でのお出かけには絶好のチャンス!なのですが…なかなか素直に喜べないのが残念でもあります。

とは言え、ぎをん齋藤、従前からお知らせの通り「第71回 秋の京都陳列会」を明日19日(土)より開催致します!

ただいま店内は絶賛準備中にて、各所に以下の写真のような撞木(しゅもく)が並んでおります。

これらに着物や帯を掛けて、メインの柄をご覧いただきながら、ご着用のイメージを膨らませていただく訳ですが…果たして今回はどのような着物・帯がこの撞木に飾られることになるのでしょうか…(^^)

ご案内状でご紹介しております商品は言わずもがな、このところじわじわと人気を高めつつある「摺箔」シリーズも多数ご用意しております。また、ぎをん齋藤と言えば、の「御所解」も染帯・訪問着ともに充実したラインナップで皆さまをお迎え致します!

当会では感染症対策により、事前ご予約の徹底と、時間帯ごとに来場人数の調整を行っておりますが、まだ一部の時間帯には空きもございます。

「連休の予定が分からず迷ってたけど、今からでも行けるなら行ってみたい!」という方、うっかり返信ハガキを出し忘れてしまった方、ぜひぜひお気軽にお問合せ下さい。ご希望のご来場日時を伺った上で、密にならない時間帯で調整できれば大歓迎致します♪

 

会期は26日(土)まで一週間でございます。詳しくは弊店HPのお問合せ、またはページ上部の田中直通メールアドレスまで、ご連絡下さい!

本日は涼し

本日は蒸し暑さも少し和らいで、過ごしやすい一日となりました。

何となく涼し気な着物が見たい気分になりましたので、個人的にお気に入りの着物をご紹介します。

いつも田中のブログは字数が多いので、今回は言葉数を減らしてお送りします(笑)

網代に紅葉、というモチーフです。

アップにすると良く分かります。

シンプルな白上げと銀砂子の加工で奥行とリズムを出しています。

渋めの地色ですが、とても上品な雰囲気で私は好きです。

合わせる帯は茶色系でしょうか。

黒に近づき過ぎると「玄人感」が出てしまうので、少し柔らかい印象を目指しています。

太鼓には立派な摺箔の蝶が。

お太鼓の柄は広くとってありますので、柄の出し方はお好みで調整可能です。

網代の出方は、仕立てで段違いになるようにしてあります。

ちょっと涼しい秋の日に爽やかな一枚かと。

単衣仕立てもアリです。

秋の気配?

ここ二日ほど、朝目覚めると少し涼しい空気を感じます。夜も冷房をかけずに寝られるようになりました。どうやら少しずつ季節が移り変わっているようです。

日中は相変わらずの蒸し暑さで、多少気温が下がっても暑いものは暑い!という感じですが、陽が落ちるのが早くなって来たり、西日の傾き方で秋の気配を感じるこの頃、意外と着物に良いシーズンが来たか?などと都合のいいことを考えたりしてしまいます。

今日は秋の気配を感じる着物を一つ、ご紹介させていただきます。

いつもは引きの画像から入るので、今日は寄ったところからご紹介です(^^)

淡い朱の地色にオーソドックスな手描き友禅の手法で菊を描いております。花の糸目の太細や、花びらの重なりの不均一なところに手描きの味のおおらかさ、温かさのようなものを感じます。

菊の根元に広がる白い雲は何か、と申しますと…

扇の地紙の柄になっていました。雲取りとか、霞取りになっております。

お花は藤、菊、橘に、牡丹、水仙、杜若など、四季とりどりのモチーフがちりばめられています。

この画像では分かりにくいですが、裾に向かうほど地色が濃くなるぼかし染めが施されております。

こちらの方が少し分かりやすいでしょうか…

ポイントは「色数の少なさ」です。挿し友禅で彩色を施す職人の気持ちからすると、一つ一つのお花ごとに違う色を使いたいし、扇のくしや地紙の色も、多少の濃淡や色の違いをつけて奥行やリズムをつけたくなるのですが、敢えて色数を限界まで抑えて、可能な限りシンプルに作ってあります。

扇の大きさとも関係しているのですが、基本的に色数が増えれば増えるほど全体の統一感を整えるのが難しく、全体にごちゃごちゃと「騒がしい」印象になってしまいます。また、素晴らしい舞台には輝かしい主役とそれを支える名脇役がいるのと同様に、すべての柄が「私こそ主役!」と言わんばかりに主張し出すと、絵として一番に見て欲しい「ポイント」が行方不明になってしまうのです。

 

もし、この状態で「綺麗だけどちょっと寂しい」「もう少しだけ華やかにしたい」とお感じになる場合は、白いお花を金彩で縁くくりしたり、色のお花の一つか二つに同色の刺繍を重ねるなど、プラスアルファの加工代で味付けを加えることも可能です。

季節は問わない柄付けですが、地色は何となく秋色かな…と個人的に感じましたので、秋の訪れとともにご紹介させていただきました。

19日(土)からの秋の京都展も間近に迫りました。ご来場をご検討中の方はぜひ、弊店スタッフにご相談くださいませ。