ぎをん齋藤
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田中創造

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京都・祇園の老舗呉服店『ぎをん齋藤』で、営業・制作に携わっております。古典に学び現代に活きる、オリジナルきもの・帯の創作舞台裏をお届けします。
~お問合せ~
ぎをん齋藤 田中 創造(たなか そうぞう)
☎ 075-561-1207 または 090-8880-1894(直通)
✉ gionsaito-tanaka@outlook.com

本日オープン!

とうとうオープン致しました!
細見美術館「美しき色、いにしへの裂~ぎをん齋藤と染司よしおかの挑戦~」展、本日から開幕となります。

10時の開館直前に参りましたら、有難いことに私を含めて4~5名の方が一番乗りで開門を待っていらっしゃいました。
開館後も続々とご来場され、この猛暑のさ中にしては素晴らしいスタートを切られたのではないかと思います。

 

開催に当たり、社内での事務的な窓口として担当しておりました田中としては感無量でございます。昨年の石水博物館さんの時も感慨深いものがございましたが、今回は「モノ」に焦点を当てるというより、それらを蒐集し、制作した「人物」に焦点を当てた展覧会ということで、前回とは違った難しさもございました。

弊社のものづくりには欠かせない存在である職人さんの所に、学芸員さんをお連れして取材に出かけたり、古裂と現代の商品・作品との関係性を説明するために「アレを見せるならコレも並べて見せたい」「この作品とこの資料を並べたら伝わるんじゃないか…」などと展示の内容に関するご相談を受けたり、がっぷり四つに取り組み、私も開催の労苦の一部を共有させていただけたように感じます。

 

内容に関しては、ぜひ会場で直接ご覧いただきたいのですが、同じ新門前通りに店を構える「ぎをん齋藤」と「染司よしおか」それぞれの先代当主「齋藤貞一郎」と「吉岡幸雄」の染織に対する「情熱」の軌跡を形にした展覧会、と言えると思います。

※写真撮影は入ってすぐの第一展示室のみ可能、他の部屋は撮影禁止ですのでご注意ください

お二人の足跡を振り返る回顧展でもあるのですが、願わくはそれが我々次世代に引き継がれ、連綿と続いていく日本の染織文化の一時代を切り取ったものとして位置づけられますように…。

 

あまりネタバレにならない程度に予備知識としてご説明しておきますと、本展の流れは大きく「吉岡幸雄と染司よしおかの制作物」~「齋藤貞一郎とぎをん齋藤の〃」~「両者の蒐集した古裂コレクション」という3部構成になっております。

陳列された作品群をご覧いただくと「吉岡フロア」と「齋藤フロア」で「別の展覧会に来たのかな?」と錯覚するぐらい印象が異なる展示に驚かれるかも知れません。

それでいて、最後の「古裂フロア」に並ぶコレクション群を見ると、逆に「一人の人間のコレクションかな?」と思うくらい、二人の興味・関心に重なる部分の多かったことも分かります。

吉岡さんフロアでは、やはり「色」へのこだわりが一番の見どころ。画像では伝わらない輝くような日本古来の色に、目が奪われます。

齋藤さんフロアには、展覧会チラシにも掲載されている「摺箔屏風」が大きな目玉(写真は過去に店内で撮影のもの)ですが、呉服屋らしく、つい最近制作したような着物・帯なども登場します。

古裂や古い資料から学び、先人の仕事に敬意を払いながら、日々のものづくりに取り組んでいることが感じ取っていただけるのではないかと思います。

 

古裂コレクションは、思い入れのある人には何時間見ても見飽きないような充実した内容ですが(田中の大好きな”くまもん”の裂も展示されています♪)その中でも「摺箔」誕生のきっかけとなった辻が花の裂は、ぜひご覧下さい。

古い時代と現代の物が入り混じりながら、日本の染織文化の豊かさ、奥深さを見るものに伝えてくれると共に、そのような文化を持つ国に生まれ、染織を生業とする家に育った二人が、自身の活動や人生そのものをどのように捉えていたか、何に苦悩し、何を目指して70年余りの時間を駆け抜けたのか…同時代を生きた二人の人間の、決して展示されることのない「頭の中」を覗く窓のような展覧会だと感じました。

実に魅力的な日本の染織文化に対する二人の先人の、鋭くも温かいまなざしを、ぜひ共有しに来て下さい。

 

※特別に許可を得て撮影、掲載しておりますが、第一展示室以外の写真撮影は禁止されております。ご注意下さい

細見美術館 展覧会

気がつけば6月も半ばを過ぎ、7月の姿がおぼろげに見えて来たような気がします…

今年の7月は何と言っても祇園祭!山鉾巡行が3年ぶりに復活します。

更にぎをん齋藤「夏の特別展」!弊店のものづくりも復活しております。最前線をぜひご覧下さい。

そしてそして、岡崎は細見美術館さんにて、ぎをん齋藤のものづくりに焦点を当てた展覧会が開催されます!

5年ほど前に、先代の蒐集した「古裂」のコレクションを展示した「布の道標」展は、ご記憶の方もいらっしゃると思います。
昨年は三重県津市の石水博物館さんでも同様の展覧会にて取り上げていただきました。

今回は、ぎをん齋藤だけではなく、同じ新門前通りにお店を構えてらっしゃる、草木染の「染司よしおか」さんとタイアップの形での展覧会となります。

もちろんコレクションの古裂も数多く展示されるのですが、本展の大きな特徴は、古い時代の遺物と、それらにインスパイアされた現代の制作物(ぎをん齋藤で言うと勿論きものや帯も含まれます)が、併存して展示されている点です。

 

両店の先代…齊藤貞一郎と吉岡幸雄には、それぞれ古い時代の布帛を熱心に研究し、古裂を通して古代の先人たちと対話するかのように、自身の理想とする染織品を創作し続けて来た、という共通点があります。

生没年もちょうど二年違いで、まさに同じ時代を生き、日本の染織史に確かな足跡を残した二人にスポットライトを当てた展覧会になります。

 

細見美術館と言えば、琳派のコレクションも有名ですが古美術を中心とした展示を得意とされている館です。それが、つい最近まで現役で制作活動を続けていた「現代の人物」を取り上げるということで、何やらドキュメンタリー映画を見るような一味違った展覧会になるのではないか…と関係者としても一ファンとしても楽しみにしております。

古裂や染織に興味のある方はもちろん、そうでない方にも初見で楽しんでいただけるだけの、インパクトある内容になっていると思います…いえ、必ずそうなります!(笑)

 

ぜひぜひ、お立ち寄り下さいませ~♪
細見美術館WEBサイトはコチラ

和菓子の日

突然ですが「和菓子の日」というのをご存知でしょうか?

私は数年前まで知らなかったのですが、毎年6月16日は「和菓子の日」である、と全国和菓子協会によって定められているそうです。

そもそも事の始まりは…『西暦848年(承和15年・嘉祥元年)の夏、仁明天皇が御神託に基づいて、6月16日に16の数にちなんだ菓子、餅などを神前に供えて、疫病を除け健康招福を祈誓し、「嘉祥」と改元したという古例にちなみます。(全国和菓子協会WEBサイトより抜粋)』との事で、随分昔にその起源を遡ります。

また、解説を読み込んでいくと、その後、室町~桃山~江戸時代と、中世~近世に渡り様々に形を変えながらも「嘉祥の祝菓子」を食べて健康招福を願う風習が、長く受け継がれて来たそうなんです。

(詳しくは、ぜひ全国和菓子協会のWEBサイトをご覧下さい)

 

私がこの「和菓子の日」を知る事が出来たのは、和菓子がお好きなあるお客様から教えていただいたお陰なのですが、毎年何だかんだ言いながらタイミングを逸してしまい、実際に「和菓子の日」を体感する事が出来ずにおりましたのです。。
(Y様、せっかく教えていただきましたのに、教え甲斐の無い奴で本当にすみませんでした…!!)

そこで…昨日は私、田中もついに!嘉祥菓子を賞味する機会を実現したのです!!

色々なお店が「和菓子の日」限定のお菓子を販売されておりますが…
五黄の寅年生まれ、年男の田中です。皆様ご存知の虎のお店に行って参りました♪

嘉祥のお菓子のラインナップも色々あるのですが、スタンダード?に7種詰め合わせというのをいただきました。
綺麗な包装は定番のことながら、特別に「厄除招福」のお札も封入されています。

ちなみにこちらは事前の予約が可能でしたが、「和菓子の日」に因んだ嘉祥菓子は、一年の間で食すことが出来るのが何とこの6月16日のみ!という究極の期間限定商品として販売されているお店も多いようです。

気になる内容はコチラ!!

様々に工夫を凝らした、風味も触感も異なる7つのお菓子が、特製のかわらけに載った状態で箱に収められています。

食レポは苦手なので、味は皆様のご想像にお任せしますが、美味しかったです。和菓子は好きなんですが、あまり自分で買って食べることがないので、こうしてたまの機会に、特別感とともにいただく和菓子は小さな幸せを感じさせてくれますね(^^)

そんなこんなで、ようやっと「和菓子の日」デビューを済ませた田中でございました♪

 

ちなみにY様!ご注文の道行もようやっと完成に近づいております!お菓子を食べてばっかりいる訳ではございませんので、どうぞご安心下さいませ~m(_ _)m笑