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齋藤織物 株式会社

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ぎをん齋藤で販売する帯の製造を行っております。
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電話075-493-4445
E-mail saito-orimono@pd6.so-net.ne.jp
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ジャガード機械の交換 その①

先日、年代物の400ジャガード機が壊れてしまいました…

木製の本体のため可動部分が経年劣化で木目にそって割れてしまい、ついに交換することになりました。

何十年も前からゆがみや故障を直しつつ、騙し騙し使い続けていましたが、限界がきたようです。長い間お疲れ様でした。

(サムネイルは側面に捺された機屋さんの焼印です。味がありますね。)

 

取り外す前に、竜頭(S字管のついた紐)からツウジ(経糸の通ったソウコウを吊っている紐)を順番通りに外していきます。

また、他の機の故障に備えて使えるパーツを外して保管しておきます。

 

空っぽになりました~

取り外したパーツ↑ どっさり!

 

これから機屋さんにきていただき、新しい機械の設置をお願いします。

 

続きはまた後日。

 

夏 軽やかな帯

蒸す暑さが続いていますね。

祇園祭りも終わって、町もすっかりふだん通りで、夢でも見ていたようです。

さて今回は夏の織帯 三本紗のご紹介。
三本紗は米織りの一種で、齋藤織物オリジナルの組織です。通常二本で交差させる捩りを、三本一組で平と2種の捩りを交互に繰り返すことで、独特のシャリ感とレースのような繊細な透かしが魅力の帯です。

密度の高い平の組織と捩りの組織で生地で現れる陰影。生地そのものの独特の風合いが魅力。

経糸を交差させる捩りの口でどうしても経糸の上がりが不揃いになるため、
杼は一等薄いものを使って、慎重越します。何越かごとマメに手鏡で表をのぞきながらコツコツと織り進めていきます。

ふっくらと華やかな絹糸の絵緯が通るお太鼓と腹紋の合間をつなぐ地紋も華やかで織っていて楽しい帯です。

魅力的な帯をたくさんご用意できるように、がんばります。

宮地

 

 

6月から7月に

6月が終わり、7月に入りました。

 

昨日は6月30日でしたので、スタッフ皆で水無月をいただきました。

(近くにお気に入りの和菓子屋さんがあります。)

この半年の穢れを払い、残りの半年の無病息災を願う。

小豆は悪魔祓い、三角の形は氷を表しているのですね。

皆が健康で元気にいられますように。

 

そして7月の京都と言えば、祇園祭ですね。

今年は人が多そうですが、少し観たい気持ちもあります。

 

半年間、良いこともそうでないこともいろいろありましたが、

ここでまた気持ちを新たにしたいと思います。

 

 

永井

 

 

*先日はインスタグラムで風呂敷に関するアンケートにお答えいただきありがとうございました!

貴重なご意見をものづくりに反映させていただきたいと思います!完成を楽しみにしていただけたら嬉しいです。