ぎをん齋藤
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宮林渉

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ぎをん齋藤の情報や日々の取り組みを更新。
季節のきものと帯のコーディネートなどもご提案させて頂きます!

綸子 染帯 御所解 檜扇に菖蒲

皆さん、こんにちは!(^^)/

本日は、レア?な御所解染帯をご紹介させていただきます。

10年くらい前からラインナップしてますが、御所解染帯の中でも期間限定のイメージが強いので、

恐らくこれまでに10本も制作していないと思います。

今回染め上げたのは綸子の素材。

御所解染帯の多くは縮緬を使用してまして、この仕様となると恐らく2本目?くらいかな?

地色に対して白抜きで柄を浮き立たせ、墨描きで輪郭を整え、

疋田、色糸、金駒刺繍で仕上げる王道の御所解の技法を用いて仕上がった「檜扇に菖蒲」の染帯、

今回の色目はこの時期にもピッタリの感覚と思ってます♪

「まきのり」小紋に合わせてみましたが、ほとんど無地の見え方となってしまいました。。。

帯と馴染みの良い色目で仕上がった「段ぼかし」でも合わせてみました♪

4月に掲載した「摺絵、摺箔の菖蒲」にあわせて、色違いの「段ぼかし」をコーデしましたが、

帯に季節の草花を用いてポイントにするような、帯が主役のイメージの時に「段ぼかし」は手札としてアリかと。

無地では物足りないが、付下を合わせるのは仰々しい。

そんな時にお気に入りの色目が入った構成の「段ぼかし」に出会えれば、

小紋のラインナップに入れておくと、無地とは違う感覚の面白さがありますので、

便利というか、ひと味違ったテイストでお楽しみいただける事でしょう。

もう一つコーデしました!

「ドット」柄の小紋に合せました。

シャーベットオレンジのような色目の小紋ですが、こちらも色目が上手くでません。。

もう少し活気がある色目です。

柄は、ドットですが、飛ばし飛ばしに大きさを変えて縦に伸びを与えてます。

このドット柄の小紋と帯の組み合わせは「色目」がキレイなので合わせたのですが、

思いとは反して、写真になると「なんだか地味な色」みたく、なってしまってます。。

実際には「キレイね!」っと直感で受け取れる感覚だと思ってます。

最後の画像は帯のお腹の部分です。

確か関東腹に、紫の色糸が出てくる仕様です。

白抜きの柄は、菖蒲にしても、波模様にしても、非常に動きある構成となってます。

檜扇の役目はその動きを「ここに留まりなさい!」と、いう調整役の安定感を与えてくれてます。

扇には、金駒刺繍でカチっと仕上げているのも全体を引き締める効果がありますね。

御所解好きのお客様には「こんなのあったのね!」っとググっと引き付けられたのではないでしょうか?(#^.^#)

御所解は地色次第で印象がガラリと変化しますが、今回ご紹介させていただきました「檜扇に菖蒲」は、

落ち着いた中にも綸子の発色の効果や、色糸のバランスなど、整った仕上がりに「良き!」をあげます^^

実際にお手に取ってご覧いただきたいなぁと思いながら、粛々と物づくりに励んでいきましょうぞ!

 

宮林でした。

ご質問、お問い合わせは下記メールをご利用下さい。

gionsaito-miyabayashi@outlook.com

まだまだ袷の時期ですが

皆さん、こんにちは!(^^)/

明日より通常業務に戻る予定ですが、緊急事態宣言の延長により弊社の業務体制を引き続き交代制勤務とするか検討致します。

恐らく皆さまにおかれましても、自粛のGWだったのではないでしょうか?

早く安心の日々がやってくるのを切に願うばかりでございます。

さて、たいとるの「袷の時期ですが」となると夏物をご紹介させていただきます。

連休前に写真を撮っておいたのですが、いつのタイミングで更新するか?と思ってましたら、

連休最終日となってございました(笑)

店先の接客スペースで撮りました。

少し加工をしてお洒落になるかと思ってアップしましたが、イマイチですね。。。

主役のお品物が遠くてよくわからない!

改めまして!

「駒絽 染帯 御所解 夕顔」です。

透き通るような地色ですね♪

御所解染帯シリーズでも、まだまだ新しくラインナップに入った「夕顔」です。

ちょうど店の額にも朱地の扇に夕顔の古代裂が納まっていたような?^^

袷の御所解染帯は金駒刺繍を入れて仕上げてますが、夏物は銀駒刺繍で仕上げてます。

色違いです。

この夏はそれぞれ一本づつとなりそうです。

お好みはどちらの色目ですか?

6月になったらそれぞれコーディネートしてご覧いただきましょう^^

おっと5月がはじまったばかりでした!

それではまた更新させていただきます。

 

 

宮林でした。

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gionsaito-miyabayashi@outlook.com

5月の着物と帯を公開しました

  1. 皆さん、こんにちは!(^^)/

今月の着物と帯はご覧いただけましたでしょうか?

記事の最後に着物と帯のリンクを貼っておきます。まだご覧になられてない方はチェックお願いしますね♪

今回は販売スタッフ勢揃いで公開致しましたのでそれぞれご覧下さい♪

わたくしがアップした付下と染帯のコーディネートです。

付下と染帯のコーデで単衣に仕上げて5月からお使いいただくのがおススメです。

正直、波の付下の反物価格が79万円は弊店のラインナップでは、なかなか高価な付下です。

ただ、刺繍のお仕事をご覧いただければ、きっと目の肥えたお客さまには「ピン」ときていただけるのではないかと思ってます。

同じような濃紺で波模様で友禅ぼかしで仕上げた付下もラインナップしてますが、今回は敢えて弊店のこだわりの刺繍で仕上げた波縫い付下をご覧いただこうとチョイスしました。

こちらは29万円と仕事を考えるとお値打ち反物価格です!(^^)/

脱線しましたが軌道修正して。

合わせた染帯は、小地谷紬の素材に加賀友禅の調子で仕上げた「流水に鉄線」です。

加賀友禅と言ってもいろいろございます!弊店らしく「ぎをん齋藤の提案する!」というイメージでコーデさせていただきました。

「加賀友禅と普通の友禅で何が違うの?」とご質問が飛ぶとなかなか難しい。(笑)

加賀友禅の特徴として葉の「虫喰い」の様にぼかし染めした部分などは最たる特徴かと。

「じゃ同じように虫喰いの友禅が施されていたら全て加賀友禅?」といわれると…

また特徴として「外濃く、内になるほど薄くぼかす」のも特徴です。

他にも基本色があったりと、定義はいろいろございますが、加賀友禅の特徴を出したい!では無く、ぎをん齋藤が提案する「よい帯にしたい」という思いで仕上げてます。

そんな見るべきポイントから外れるかもしれませんが、わたくしが思うお仕事で「糸目がいい!」。

流水の中や葉の葉脈の「やわらかさ」を表現する効果が出ていると感じ、本編では触れてませんが良き!です。

残念な事にこの手の職人さんが引退なさったので、このイメージのお品物はアップした染帯と薄物の付下訪問着の二品だけとなります。

よく「昔の職人さんは凄かった」と入社当初から耳にして24年程経ちますが、この仕事に携わって思う事が、今いる職人さんを大事に「育てる!」。と、わたくしが申すのはおこがましいですが、しっかりぎをん齋藤テイストを汲んでもらえ、「今の最高峰」をそれぞれに目指して積み上げていきたいものです。

いくらお客さまからご要望をいただいても、それを具体化する職人さんがいないとどうしようもないですし、また物づくりが独りよがりになってしまって、お客さまから見向きもされないと呉服屋さんとして成り立ちませんので、今後もバランサーとしての役割をしっかり担っていければと思う次第でございます。

今月の着物と帯を見比べながら、ご覧いただければ幸いです。

 

5月の着物と帯はコチラから♪

 

宮林でした。

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