皆さん、こんばんは!(^^)/
前回は、御所解染帯の話題に終始してしまい、摺箔染帯の事まで辿り着けませんでしたので
今回は摺箔染帯のご紹介でございます♪
今、摺箔染帯がお客様から非常に注目されております!
今まで弊社の染帯といえば「御所解」という感じでしたが、昨年の銀座陳列会でも、
「あぁ摺箔!ご注目いただいているのだなぁ!」と実感しました。
いつも陳列会を開催すると染名古屋帯では圧倒的に御所解染帯のご注文の多いですが、何と!
その御所解と同数の摺箔帯のご注文をいただいたのです!誠にありがとうございます!
傾向としては、顧客さまが「御所解染帯は持っている」それじゃ新しく「摺箔使ってみようか」という感じでしょうか。
ご新規さまでご来場の際には、今でも御所解染帯をお目当てにいらしていただく事が多いです。
リピーター様から摺箔のご注文いただけるのは、
御所解染帯の多くが縮緬で、摺箔は塩瀬の生地を使用している点もポイントなのかもしれません。
お客様も、素材の違うものが欲しいというニーズや、
季節を選ばない吉祥柄をご希望とされるケースが多くなっている事も摺箔チョイスの要因かと。
その辺が今の時代に合っているのでしょうね。
御所解も同様ですが、地色が変わればイメージがガラリと変わり、年齢層も変化しますので
お好みで、多くの色目の中からお選びいただけるように多色で取り揃えている点も人気の要因かと。
顧客さまは、担当させていただいております わたくし達がおススメするから「良いのだろう!」と
お考えいただきお求めいただく事も有難く思ってます。
ぎをん齋藤の摺箔に対する思いにも触れようと思います。
摺箔は「現代アートになる!」というポイントも加えてご説明させていただきます。
御所解、摺箔ともに過去にある技法を基にしてますが、いかに御所解が素晴らしくても
現代アートとして取り上がる事はないでしょう。
ですが摺箔は「現代アート」としての価値も兼ね備えていると考えております。
既に摺箔の技法で屏風であったりと、きものや帯から離れた分野でも評価していただいております。
クラシックでありながら現代アートとしても 技法の素晴らしさを持つ摺箔を感じていただきたいです。
きものや帯のお話しに戻しますと、摺箔でよくご質問いただくのが「金だから紬には無理よね?」と。
これはお客様のライフワーク次第となりますが、ぎをん齋藤では、基本的には結城や大島に合せても良いですよ♪とご提案しております。
(弊社女将は、結城紬の小紋に摺箔染帯の組み合わせをよくしてます)
解釈としては、染の名古屋帯の範疇ですから、お洒落使いもOKですよ♪という感じです。
摺箔に使用する金もギラギラ感を抑え、逆に剥落させて表現しているポイントも 紬との相性を良くしているのだと思います。
わたくしは、地色の濃い、薄い、でも印象の異なる摺箔を「次はどのようなイメージで染めようか!」と考え、セレクトするのも今、楽しく色出しが出来てます。
(御所解は染め過ぎて、この色は以外に良かったな!覚えておこう!という以外性がわたくしの中で無くなってきている(笑))それだけ御所解の色と柄の相性に関しても、しっかり落とし込みが出来てますので御所解を選ぶ際には是非、ご質問下さい♪^^
お客様のご希望は常に「世の中にないもの」とされる事が多いと感じてますが、
ご覧いただける地色の選択肢が増えれば「黒を目当てにきたけど、臙脂も悪くないわね」と
いう許容範囲の色目を見つけていただける事もございます。
許容範囲は平均点じゃない?もっとお客さまが求める高評価をいただきたい!と
思われるお客様もいらっしゃると思いますが、
お客様のお手持ちの着物などを考慮して今、一番!と思うご提案をさせていただいております。
それでも譲れない色目を強くお持ちならご相談の上でお誂えもさせていただきます。
お誂えで危険なのは「自分の好きな色目だから大丈夫!」と思っていても、
いざ柄が付いて仕上がると、何だかピンとこない。。という事がございます。
一から染めますので、お待ちいただいている間に「どんな色目で染めたかな?」と
曖昧になる事もあるでしょうし。
3月12日からの六本木陳列会でも多くの摺箔、御所解 染帯をご用意すべく、
職人さんにはフル稼働してもらってます。
そんな摺箔、要チェックですよ♪
御所解もいぃけど、摺箔もね♪
宮林でした。
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