ぎをん齋藤
ぎをん齋藤

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「ジョアン  ジルベルト」の死に深く哀悼する。

昨日「ジョアン  ジルベルト」が亡くなった。享年88歳らしい。

「ボサノバ」という音楽をご存知だろう。

その「ボサノバ」を創り出したのが「ジョアン  ジルベルト」である。

彼が最初にレコーディングしたアルバムの解説には、余りにも素朴な歌唱に、「この歌を聞けば、貴方でも歌手になれる。」と評論家が書いたらしいが、「ジョアン  ジルベルト」の奥深い野趣な歌唱力が理解できなかったようだ。

当時は「カルロス  ジョビン」が「イパネマの娘」など立て続けにヒット曲を繰り出したのでボサノバというとジョビンを挙げる人は多いが、渋いジルベルトが本筋だと思っている。

ジルベルトのアルバム、「アムロッソ」にある「Estate」(夏)は私の最も好きな曲で私自身の曲のように身近だ。

学生の頃に見つけたメローでお洒落なこの曲は、この50年間、いつも私の側にあるボサ バラードである。

彼は東京でコンサートを二度ほど開いたそうだが二度とも私の体調が悪く聞き逃してしまった。

伴奏者もいないギターの弾き語りで、開演時間が過ぎたのに滞在中のホテルから会場に向かうという塩梅で、ブラジルらしいおおらかな人生を過ごしたのではなかろうか。

私の時代を華やかに彩った巨星がまた一つ流れてしまった。