ぎをん齋藤
ぎをん齋藤

ブログ

呉服問屋の着物離れ

京都は空前の観光ブームが続いている。昨年度のインバウンド数が5300万人を超え、使われた費用が1兆3000億円と大変な金額に登っているという。

 

このチャンスを逃したく無いと、資産家の呉服問屋は本業を縮小してホテル業への不動産賃貸に業態を変化させていると聞いた。確かに業界の先細りに商品投資をするよりも、確実に収入につながる賃貸業に転身したくなる気持ちも分からない話ではないが、何か寂しい想いがする。

 

 

彼らはそれでいいとしても染織一筋に生きてきた材料店、職人たちはどうなるというのか?

このような道筋を経て多くの伝統産業は姿を消していったに違いない。清水焼に代表される京都の陶磁器業界も同じ道を辿っていると聞くが、食品関係の老舗や新興の店は健闘しているとも聞いている。

 

残る業界と消える業界、これらが入り混じって京都という街の性格を変えていくのであろう。ただ京都人の持つ繊細でおくゆかしいマインドは受け継いで行って欲しいものである。