ぎをん齋藤
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嬉しい来客

先日、新潟から若いカップルが来店された。担当の営業マンから理由を聞くと「今度結婚が決まったので「憧れの齋藤さん」できものを求めに来た。」という話であった。なんと嬉しいお客様ではないかと感激してしまった。

 

以前も書いたように巷では「憧れの齋藤さん」が横行しているらしい。巷というよりネット社会でのことかもしれないが、いずれにせよ憧れの存在とは実に気恥ずかしい。

「憧れ」とは言葉を変えると「高嶺の花」ということであろうか?

 

染帯一本24万円、唐織帯一本70万円、確かに安くはないが私が目指すものは、妥協しない素材選びと、妥協しない染織加工である。買いやすい値段にする為に妥協するのは私の流儀ではないが、ただ単に愚直な性格かもしれないと自省する。その愚直さが世間から受け入れられ、暖簾を守り続けられたのは日本人が「美」に対して寛容であるからだろう。

 

私が先代から引き継いだときは、社員3名と我々夫婦の5人の小さい呉服屋であったが、今では20名を超える社員と専属の職人合わせると40名は下らない規模になった。私は「ぎをん齋藤」はナンバー1の呉服屋ではないがオンリー1の会社である誇りを持ち、仕事をするよう社員に言っている。

染物と織物を自給自足できるのは我が社のみである。