ぎをん齋藤
ぎをん齋藤

ブログ

新人作品展を観る

プロの染色作家を目指す人たちの作品展を観に出かけた。

退院直後のことで長い時間は難しいが20点余りの作品を一通り観て回った。

訪問着形式で総絵羽になった力作ばかりである。

ふと途中で疑問に思ったのは「出品した彼ら、彼女達の目的はなんだろう?」

この作品を気にいる人がいれば価格交渉に入りたいと言うのか、

それとも流通業者の目に留まって作品依頼を期待しているのか?

現場にいた若い女性達に尋ねてみればよかったのだが、

私の喉がその余裕を持ち合わせていなかった。。

 

結局私の目に留まるものはなく、

作者に会って話してみたいと思うほどの気持ちはおこらなかったのは残念であった。

それよりも昨今の消費現場の状況、消費者と作品を結ぶ流通業者の現況を全体的に勘案すると、

作品を作り出そうとする純粋な気持ちが萎えてしまうのではないかと心配する。

まあ個人の作品展で趣味程度というのであれば、難しく考えることもないが、

作家として本気で立ち向かうなら余りにも平凡だし、

いわゆるマニュアル通りの技法に終始しているのが気にかかる。

 

型通りの友禅染めを根本的に見直す必要があるのではないかと感じた次第である。