ぎをん齋藤
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春の京都展

 

花見気分の中で「春の京都展」がスタートした。

土曜日までの1週間は一見客も大歓迎で京町家のたたずまいと、新作のきものや帯をご覧頂く企画である。同時に一堂に展示して私自身の品評会でもある。

出来のいいものに満悦し、イマイチなものは再度加工に出して改良する。今回は特に「摺箔帯」15本展示して自らの反省会としている。試しに営業のスタッフに好きな摺箔帯を選ばせたが、7人7様で結論が出ない。それほど人の好みとは顔が違うのと同じで様々だと言う事だ。

此処、祇園は外国人観光客で溢れている。馴染みの寿司屋は粋な設えと一見客お断りのはずだったが、今では外国人用に一律料金を導入、割烹着を着せて記念撮影までサービスを提供している。粋な大人の社交場、祇園が映画村のようになるのは私は反対だ。しかし行政は建物の高さ制限を緩和して観光客向けのホテル化を推し進めようとしている、これ以上独自の文化が薄められるのは許せない。

「消費者のニーズ」が大切と言われて久しいが、世の中がだんだん薄っぺらいものになっているのは「消費者のニーズ」に迎合しすぎた結果ではないか?政治の世界でも「ポピュリズム」が台頭する昨今には私は反対だが、かと言って「武士は喰わねど高楊枝」ともいかない。難しい問題である。