ぎをん齋藤
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今年の師走展

2017年の師走展も無事に終了した。大過もなく無事終了できたことを心より感謝申し上げます。

 

来場者も昨年ほどではないが120名を超える方が月末の忙しい中、銀座に足を運んでいただいた。

 

今年の特徴は月末、月初の開催となったため事前に京都に来て、お買上げいただく方が多かったこである。

 

また原糸の高騰から、やむを得ず来年に大幅値上がりする「唐織」の受注会としたことで多くの方から別注を受けることになった。

唐織は桃山時代、日本人が編み出した独自の織物である。江戸時代は能装束として利用されてきたものを近代になって帯として一世を風靡し、現在に至っている。

 

素材の「江州ダルマ」と呼ばれる手引き糸は「無形文化財」として貴重な技術認定されている。生産される糸の八割は三味線の糸として二割は帯として使われる。

 

手で作られた「江州ダルマ」は自然の太細があり、コシの強さが特徴である。このこだわりを引き継いでいるのは「齋藤織物」だけで当社の誇りとなっている。

 

体調管理が上手くいかず東京出張組は全員が風邪気味という最悪の状況であったが、全員がよく頑張ってくれた今年の師走展であった。