ぎをん齋藤
ぎをん齋藤

ブログ

仕事三昧

 

此の所、仕事三昧の生活である。定年退職した学生時代の仲間には申し訳がない位い、楽しんで仕事を続けている。私の仕事は、そんなに身体を使う仕事でもないので、適当に休みながらできるのが有難い。

創作のアイデアは突然湧いてくる。直ぐにキーワードをメモに書いて翌日ジックリと考案してみることにしている。良いアイデアだとその時は思うのだが、よくよく考えてみると大したことはないというのが多い。

 

しかし、この「閃き」こそが創造の大切なポイントで、大発明は何気ない時の閃きで完成されるとも言われる。突き詰めれば、私は自分の「閃き」と「感性」をきものや帯という形にして売っている。その感性に共感してくれる人が「ぎをん齋藤」の支持者であり顧客である。だから、いかに着物好きでお金持ちでも感性が合わない人とは生涯ご縁がない。

仕事の結果、業績が上がれば私の感性に狂いはなかったという証明であり、低迷すればセンスが悪い、独りよがりの美意識だということになる。営利会社として利潤を追求することは必須で、それができなければ、どんな良い物を作る仕事でも単なる「道楽」だと思っている。かといって利潤だけを目的とすれば、まやかしが横行し芸術性を失うだけではなく、コスト削減の為に職人達の工賃を抑えることになっては伝統産業の維持、育成にはならない。