ぎをん齋藤
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登録商標

 

以前から「御所解帯」のタレ裏に染め抜いてある「齋」の印は商標登録している。最近はネット売買が頻繁に行われるようになったので、余計に商品に責任を持つ為にも再度10年の登録を継続する事とした。

今後は新しく定番化する「純金摺箔帯」や「御所解帯」だけではなく、全ての商品に印す方向で検討している。一昔前は人の古着をわざわざ買い求めるのは特殊なマニアだけであったが、ネット売買がすっかりマーケットの様相を変えてしまった。

もっとも江戸時代にも古着屋は多く存在したらしく「袖」一枚でも売買されていたと聞く。エルメスのバッグに象徴されるように、「ケリー」や「バーキン」などは数多い偽物や本物の中古品が高価な値段で売買されているが、これはエルメスというブランドの高さが招く有名税?のようなものだと私は理解している。

「御所解帯」も35万円位に値上げすればコピー商品が溢れると思うが現行の24万円ではコピーするのは難しいと承知している。今話題になっている「知的所有権」問題、中国の無法ぶりを非難するのは当然だが、日本も同じ道を歩いてきた国である。文化の成熟には時間が掛かるのだ。