ぎをん齋藤
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ブログ

齋藤織物の事

アトリエと称している齋藤織物の社屋は40年の時を経た。コンクリートの射ち放ちは、見た目は美しいがメインテナンスにお金がかかる建物である。

コンクリートは固そうだから、雨風をしのぐにも冷暖房の効果も高そうだから安心していたが、雨とカビに弱いとは知らなかった。外壁に雨水が残り、黒ずんだカビで汚れる。4〜5年に一度は撥水ワックスをやり直したり、雨漏りの原因を調べるにも手がかかる。そんなことで外壁をリニューアルすることとなった。

隣近所に騒音の迷惑を承知で、外壁に金属板を貼る方法を採用したが、出来栄えやいかに?

あまり齋藤織物に関するブログを書かない。その訳は、織物の製造過程で一旦、手順が決定されると私の出番があまりないというのが実態である。配色は勿論指示するが、一旦織り始めると2〜3週間、織り上がるのを待つだけである。従って、最初の準備段階で私の仕事は終わってしまう。このまま行けば帯屋としての西陣織は死語になってしまう可能性があると心配している。まして手織り帯などは「絶滅危惧種」といっても過言ではないが、私はあくまでも「Made in. 西陣」であり続けたいと思っている。