ぎをん齋藤
ぎをん齋藤

女将思い出語り

南蛮絵

16世紀初頭、ポルトガル船が日本に漂着して後、種子島より鉄砲伝来等は、私達が散々勉学してきた事ですが、それはさておき、最近、私は神坂雪佳の絵に続き、この南蛮絵に非常に興味が湧き、16世紀までの日本風土に無かった異国の感覚が、当時の日本人を大きく刺激したであろう痕跡が、私の手元の資料本に残されています。

特に漆芸品に多く描かれていて、餅箱、見台、文箱、硯箱等です。

この絵に表現されている南蛮人達の顔はおおらかで、且つ、ひょうきんで、連れている犬も猟犬ポインター犬のような日本には、居なかった犬種です。

私は雪佳に続き、この16世紀の異国の味を帯に表現したいと、多くの資料からこの絵を選び、一緒に伝来のウンスンカルタを併用しました。

さて、如何でしょうか?