春は名のみの…
風の寒さや…と歌にはありますが、ここ数日は少し暖かさも感じる京都市内です。
我が家では立春を受け、その日の内にベランダの梅が咲きました。
日を追うごとに一つまた一つと、可憐な花を開かせています。
梅は「百花の魁」として古くから愛されて来ましたが、今年のように大雪に見舞われ真っ白な銀世界のイメージが目に残っていると、小さな梅の蕾が徐々に膨らむ様子にも生命の躍動を想い、いっぱいに開いた花には春の喜びを感じます。
梅は白梅もありますが、紅梅や、椿、南天など、寒い時季に真っ赤な花や実が成り、暑い時季には藤や紫陽花、菖蒲に桔梗など青や紫の花が咲くのは、色に対する人間の感覚と自然の営みとの興味深い符合であり、不思議でもあり面白くもあります。
ちなみに、紅花染めの深紅の色は、寒の時期に染めると最も冴えた色となり、反対に藍染めは夏場に染める方がよい色が出るそうです。
「暖色」「寒色」などという呼称・分類は多分に文化的なものですが、何だか私たち人間の手の届かない、大きな存在の采配を感じ取れそうな気がします。
お着物の販売としては、これから桜のもの、さらにその先の単衣・薄物のご提案を進めていく季節です。
「ちょっと気が早いかな?」と思われましても、薄物のお問い合せなども大歓迎です。ぜひ季節に魁てご連絡下さいませ♪
ぎをん齋藤
田中 創造(たなか そうぞう)
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