父と息子
普段は中々しないが、久しぶりに個人的な話をしよう。
昨年、8月8日という縁起の良い日に息子が産まれた。
上に長女がいるので、女の子のかわいらしさは十分わかっているが、
さて、男の子とはどんなものなのだろうか?
と内心気がかりだったが、顔から何まで私そっくりな息子があらわれた瞬間、
一瞬で不安など何処かへ吹き飛んだのを覚えている。
さて、早くも半年を過ぎようとしている。
息子の成長と共にその存在も日増しに大きくなり、同じ性別、同類として私が意識し始め、
父と息子という関係性をようやく理解できるようになったと実感している。
それは娘に注ぐような純粋無垢な愛着ではなく、同種としていろいろな不安や期待が膨らみ、
自分の失敗や経験から”厳しさ”も教えていかないと、などといった傍迷惑な虚栄心も芽生えた。
それらは当然の心情であるが、何より「息子を持つ」という意味を教えてくれている彼にとても感謝している。
また、笑い話ではないがライオンが我が子を谷から突き落とすという漫画のようなことも
できやしないが美しく感じてしまうようになった、、、
そして後の祭りではあるが、もう数年息子が早く産まれていたら、私の父の気持ちももっと理解
できていたにちがいない、と深く後悔もしている。