ありがとうございました!
こんにちは!7月も10日を過ぎ、市内では鉾立ても始まり、祇園祭一色の京都でございます。
すっかりご無沙汰しており申し訳ございません。
さて、突然のお知らせではございますが、私こと田中、このほど一身上の都合により7月20日をもって退職する運びとなりました。既にご存知の方もいらっしゃいますが、お客様、取引先様、お世話になった全ての方々に直接のご挨拶が叶わず、この場で初めてお伝えとなった方々には、驚かせてしまい申し訳ございません。
「急にどうした!?」「病気か?」と思われるかも知れませんが、自分の人生をよくよく考えて自発的に出した結論です。心身ともに健康ではありますので、ご心配には及びません。
ご縁あって私がご案内を担当させていただきましたお客様方には、一時的にとは言えご心配・ご不安な思いをお掛けしてしまいますこと、大変申し訳なく思っております。今後につきましては社内で綿密な引継ぎを行い、どなた様にもこれまでと変わらぬサービスをご提供できるように致しますので、どうぞご安心下さり、今後とも「ぎをん齋藤」をご贔屓賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
私自身の今後につきましては、まだまだ定まらぬ部分が多いものの、「ぎをん齋藤」で勤めた10年弱の期間に教えていただいた着物づくりにまつわる様々な知識・見分を糧として、また、先代店主である齊藤貞一郎氏が掲げた「日本の染織文化の素晴らしさを内外に伝え、振興する」という信念を心の道標として、染織業界の川上~川下に広く携わり、特に高齢化と後継者不足で存亡の危機に瀕するこの業界に足りないピースを埋め合わせるような仕事が出来れば…と考えております。
呉服の「ご」の字も知らず、求人情報とホームページだけを見て飛び込んで来た私を、温かく迎え入れ大切に育ててくれた「ぎをん齋藤」の全員に感謝すると共に、若輩者の私のご案内にもご信頼をお寄せいただき、色々なご相談を託して下さったお客様方に深く御礼申し上げ、店の看板を背負っただけの無知な若者に「ものづくり」の労苦と喜びを根気強く教えていただいた職人さんはじめ取引先の皆様に深謝致しまして、退職のご挨拶とさせていただきます。
今まで本当に、ありがとうございました!