ぎをん齋藤
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梅に鶯

 

昨年から「今季は暖冬だ」と言われておりましたが、年が明けてますます寒さが厳しくなって参りましたね。

地域によっては乾燥のためかインフルエンザの流行も叫ばれております。私もうがい・手洗いを励行しておりますが、皆さまもお気をつけください。

 

 

さて、お正月ムードも徐々に薄れて参りましたが、新年早々堅苦しい記事から始まってしまいましたので、何かめでたい雰囲気の着物を…と考えておりましたら、ございました!(笑)

昨年の暮れに仕上がりました訪問着「梅に鶯」、写真ではわかりづらいですが地色は淡い鶯色をイメージしました。

引き染めの刷毛ぼかしによる霞の表現や、柄の付け方、彩色など、伝統的な手描き友禅の手法で仕上げた品ですが、特有の柔らかい印象や優しい雰囲気は良く出ているかと思います。

実はこの訪問着、私・田中が主人に提案、相談と添削を重ねながら作り進めた着物でございます。もちろん発端は主人から「田中くんも何か提案しなさい」と投げかけられてのことですが、すべての営業マンが着物・帯の製造工程を熟知し、ものづくりのノウハウを備えている「ぎをん齋藤」ならではのことかと存じます。

 

ここからは私の個人的な思いですが、着物が日常の装いでなくなって久しい今、着用季節の限定されない(何月でも着られる)着物をお求めになる声も多いように感じています。

ですが、生地をキャンバスと見立てその上に日本の美を描き出す「着物の絵画性」が最も発揮されるのは、絵師の筆の勢いが乗った写生的な柄だと思いますし、移ろいゆく季節を感じながら、それに合わせて細やかに装いを変化させていく、なんてことは恐らく世界中で日本にしかない文化ではなかろうかと考えています。

 

そんな思いで敢えて季節感の強いものを提案してみました!シーズン的には既に着用期に入っているようなものですが、お気に召す方がいらっしゃいましたら幸いです。

さて、みなさんはこの着物にどんな帯を合わせてお召しになりますか?

 

田中は2パターン、考えてみました(^^)/

「白地 金唐革 葡萄唐草」の袋帯を合わせて、新しい年の始まりを感じさせる改まった雰囲気とスッキリとした華やかさを演出します。

もう一つは…

「朱地 摺り箔 菊と牡丹」の袋帯は、寒色と暖色を合わせる京都風?のコーディネート。焼き金箔による落ち着いた雰囲気と格調とは裏腹に、薄朱の地色がそこはかとない可愛らしさを添えてくれます。フォーマル感を前面に出したくない方にもおススメです。

 

どちらがあなたのお好みでしょうか?よろしければ田中宛にご意見お寄せくださいませ♪

⇒gionsaito-tanaka◆outlook.com (◆を@に変えてお送りくださいね)