新たなる幕開け!
おはようございます!お久しぶりです(笑)
かつてない大型連休と平成から令和への時代の移り変わりの節目、皆様はどのようにお過ごしになりましたでしょうか。
私、田中は休みを利用して畑の世話をしたり、旧友に会ったり、お謡や合唱の本番が近づいているのでお稽古に行ったり、普段と変わりなく走り回っておりました。中でも、3年に一度開催される日本最大の現代アートのお祭り「瀬戸内国際芸術祭2019」に参加して来たことは、大きな刺激になりました。
ご存知の方も多いかと思いますが、香川・岡山にまたがる瀬戸内海の島々を舞台に、日本だけでなく世界中の現代アート作家の作品が発表される、大規模な芸術祭です。港の広場に突如として巨大なアート作品が出現したり、一見廃墟となった古民家の中に様々な趣向を凝らしたインスタレーションが展示されていたりする様は「SNS映え」も手伝って多くの人々の耳目を集めています。
鬼が島伝説の舞台とされた洞窟、明治以降の近代化(西洋化)の象徴でもある銅の精錬所跡、そして古くから地域の信仰と文化の中心となってきた神社…島々のありとあらゆる場所が作品の展示場となり、かつアートそのものになっている、そんなスケールの大きさと自由さが何と言ってもこの芸術祭を面白くしているポイントだと思います。
かつて人々の暮らしを支え、役割を終えた建物や場所が、アート作品となって生まれ変わり再び人々の暮らしの一部になりつつある、時の流れとアートの力のダイナミズムを強く感じた数日間でした。
使われなくなった食器を「金継ぎ」の技術を応用して全く異なる形のオブジェにした作品です。
古い蔵の壁を削って、昔の人々の暮らしを描き出しています。
これはだまし絵的な作品です。床に見えるのは実は…
作品をめぐる中で、当然のように目に飛び込んでくる瀬戸内の海の美しさも印象に残りました。京都は内陸で海はなじみの薄い存在ですが、私が幼少期を過ごした実家の眼前に広がる大阪湾とも、母の実家がある南紀白浜の大海原とも違う、穏やかで静かな、優しい海の姿でした。
…さて、ひとしきり旅の思い出に浸ったところで、十分に充電は完了しております!
「ぎをん齋藤」の夏もこれから本格的にシーズンが始まります。新たな時代に新たな感性を持って、日々新たなものづくりに励んで参ります。
まずは月末に控える銀座「夏のはんなり展」、連休中に早くもご出欠のご連絡をいただいたお客様も多数いらっしゃいます。会期は5月24日(金)、25日(土)の二日間、場所は銀座かねまつホールです。
詳しくはHPのお知らせをご覧ください。
お盆まで再スタート!改めてよろしくお願い申し上げます!
京・ぎをん齋藤
田中 創造(たなか そうぞう)
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