ぎをん齋藤
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大江観正社 春季大会

こんにちは!すっかり「初夏」という気候になりましたね。熱中症等にはくれぐれもお気をつけ下さい。

さて、この週末田中は所属する「大江観正社」の春季大会に参加して来ました!

舞台となった「大江能楽堂」は京都市の中心部にありながら明治建築の能舞台が残る貴重な能楽堂です。

大戦中に建物疎開によって取り壊しが決定しておりましたが、その実施日がちょうど終戦日と重なったため、何とか舞台は破壊を免れた(実際に楽屋までは取り壊しが行われたそうです!)という、壮絶な過去を持って現在に受け継がれている建物です。

田中の出番は朝二番、午前9時20分ごろからの出演でしたので、お客さんの姿もまばらでしたが、広い能舞台の上で紋付袴で謡を披露する、という贅沢な経験をさせていただきました。素謡「清経」のツレを務めました。

今回が昨年に引き続き二回目でしたが、このところ少しだけ能楽の世界に馴染んで来たような実感があり、着物文化や和の世界を肌で体感し、その素晴らしさを皆様にお伝えしていかねば…!と決意を新たにしておるところです(^^)/

 

自分の出番が終わった後は、少し会場を失礼して、岡崎の観世会館に移動しました。

実は弊店の女将も片山先生社中の「幽謳会」に出演しておりまして、その応援に駆け付けたのです。

女将も見事に「海士」のシテを務められました。弊店のお客様も何名かご出演されており、舞台を華やかに飾っていらっしゃいました。

ご観能のお客様もお着物の方がちらほらいらっしゃいましたが、こういう場への装いに着物は最高ですね。品があり、格を感じさせながら、かつ周囲を圧するような華美さは感じさせない。大人のよそゆきとして、ぜひもっと着物人口が増えてほしいものです☆