ぎをん齋藤
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土起こし

こんにちは!ご無沙汰しております。せっかくの花見日和というのに、見る人もなく散っていく桜が何だか哀れに感じる今日この頃…

なかなか良いニュースを目にする事が少なく、この際テレビやネットからもSocial distancingした方が心身の健康には良いなぁ、と感じている田中です。

今日は「3つの密」とは全く無縁の、私の週末の一コマをご紹介しましょう。

当ブログでも何度かご紹介したかも知れませんが、私、京都市左京区は大原に小さな畑を借りておりまして、ジャガイモやらニンジンやら季節の野菜などを育てております。

先日は冬野菜を一通り収穫し終え、畑全体を耕す作業をして参りました。鍬やシャベルを使って土を起こし、米ぬかや有機石灰などを撒いて馴染ませます。本当は近隣のJAさんで有機堆肥をもらって来る予定だったのですが、何やら臨時休業されておりまして、それは後日に持ち越しとなりました。

久しぶりに全身を使って畑を耕しましたので、作業しながら既に後日やってくる筋肉痛の恐怖に怯える始末…普段から意識して運動しなければいけませんね。。

少しだけ冬を越して育てているものもあります。まずは玉ねぎ。田中の実家の辺りでは玉ねぎが名産品でして、小学校への通学路の脇にある「玉ねぎ小屋」に、大量の玉ねぎが逆さに干されているのを眺めて登下校したものです。

もう一つはこちら、インゲン豆、ですね。まだまだ大きくなりますので、簡易の網棚のようなものを設置して参りました。

 

植物を育てていると、生命の力強さや不思議さを良く感じます。引き抜いたはずの雑草が引き抜かれた先で新たに根を伸ばし、何とか地面に根付こうとしている事なんか日常茶飯事ですし、刈り取ったはずのフェンネルは植えてもいない場所から気が付けば生えています。

日光や土を求めて茎や根を伸ばす様は、そこに確かな植物の「意志」を感じますし、こいつらが進化して地面の上を歩き回るようになっても一向に不思議じゃないと思わせるだけの生命力が迸っています。

 

人もほとんどいない、広い畑の真ん中で、特に口も開かず、黙々と土を起こしている作業は、件のウィルスとは全く関わらずに済みそうです。ですがこの恵みの源泉である足下の土中にも、人類に仇なす細菌やウィルスの類が大勢ひしめいていることでしょう。

やはり家に帰れば入念に手洗いもし、うがいもし、汚れた服はそこらに付かないように洗濯機に直行します。

 

生態系の頂点を極めたかに見える人類も、肉眼で確認できないような微細な存在によって、たちまち大パニックに陥らされてしまいます。己の手の届く範囲を認識した上で、うまく危険と折り合いをつけながら、やはり楽しく生きて行きたいものです。

山の中、美味しい空気を吸いながら、心静かなひと時を過ごしました。