ついに！長き休みを経て今月からお謡いのお稽古が再開致しました！

私も久しぶりに能楽堂に参り、先生にお稽古をつけていただきました。

私がお世話になっている「大江能楽堂」は純粋な日本家屋ですから、部屋と部屋の間のふすまを開け放って、万全な換気を行いつつ、先生も私もマスクをしたままのお稽古となりました。

声を出すのはさほど問題ないのですが、息を吸う量も制限されてしまうので、まるで高山トレーニングのようです。節ごとに呼吸に余裕が無くなって、長く謡い続けるのが辛いです(^^;;)

お稽古は引き続きの「蘆刈」です。5月に予定されていた春の発表会が中止になりましたが、次の社中会に持ち越しとなりました。

故あって零落し、難波の蘆を刈って売る男と、都で暮らす別れた妻が再会する物語です。

「アシ」と「ヨシ」は同じ植物なの？という話は呉服の世界でも登場する小ネタですが、同じもの（人）でも時やところが変われば呼び名（生き方）が変わるよねぇ…という無常観が心に沁みますね。

あらすじを文章にして説明すると、ほんの些細な事に見える内容を、しっかりドラマにしてしまう能の芸術性の高さに圧倒されます。

京都観世会も6月の例会から、人数制限等の対策を行って再始動となります。興味のある方はぜひ能楽堂へ足を運んでみてくださいね♪