smile
ぎをん齋藤・第11回夏のはんなり展、今年3月の時点では5月下旬に予定していた当会ですが、紆余曲折を経て本日、いよいよ開幕致します。
紆余曲折、と申しましたが、ここに至るまでに本当に色々なことを考えたり、計画を変更したり、かつて経験したことのないくらい長い期間準備をしてきたような気が致します。
もちろん後ろを振り返るにはまだ早く、ご来場いただくお客様をきちんとおもてなしし、皆さまに安心してお楽しみいただき、何事もなく無事に閉会を迎え京都に戻るまでは、気を緩めることなく歩を進めて参ります。
陳列会を前に高揚感と緊張感が高まる一方で、件の感染症に関連しての気配りや、まっとうに仕事をこなすことが世の中に対して胸を張れることでは必ずしもなくなってしまった今の状況にやるせない思いを感じたり、何とも落ち着かない気持ちのままに開場を迎えそうな気がします。
こんなモヤモヤした気分の時、自分を宥めるために頭の中で鳴らす音楽はいくつか決まっておりまして、今日はNat King Coleの歌う「Smile」が流れて来ました。
喜劇王チャップリンの作曲したこの曲は、18年後に歌詞をつけてアレンジされ、Nat King Coleが歌ったことによりスタンダードナンバーとなり、数多くの歌手にカバーされましたが、曲と歌詞が実に良く合っていることに加えて、歌がべらぼうに良かったのが、追随者を生んだ何よりの要因だと思います。
美しい歌は美しい着物と同じように、人の心を癒してくれるものです。陳列会にご来場の皆さま、ぜひたっぷりと癒されて下さいね(笑)