それ青陽の春になれば…
新年あけましておめでとうございます。
昨年の暮れ、京都は雪景色となりました。田中は家のベランダに出て東山を望み、寒さを一瞬忘れるような景色を楽しみました。
明けて新年、家の裏の神社に初詣には出たものの、それ以外はステイホームの静かな正月休みとなりました。皆さまはいかがお過ごしになりましたでしょうか。
お雑煮は白味噌で。大阪の実家では母方の慣習からお澄ましに親しんで来たもので、京都で最初に白味噌のお雑煮を食べた時には軽いカルチャーショックを受けましたが、これも慣れてくると味わい深く、今ではすっかり癖になり正月の楽しみとなっています。
年明け早々、首都圏では再びの緊急事態宣言の発出が取り沙汰され、大々的なお祝いムードにはなりにくい状況ですが、新たな年の節目をささやかにお祝いしつつ、気持ちも革めて日本の着物と染織文化のすばらしさを発信し続けていこうと思います。
本年最初にご紹介するお着物は、お正月飾りとしても見覚えのある「仏手柑」の訪問着です。地色は白っぽい水色ですがきちんと色が出ているでしょうか…(^^;;
仏手柑はその名の通り柑橘類で、実の形が仏様の合掌している様子に見えることから、命名されました。
ブログのタイトルは能「鶴亀」の出だしの一節ですが、辛い時期を乗り越えて晴れやかにお祝いできる日が早く来るよう、まさに神仏に手を合わせてお祈りする、そんな今年の仕事始めです。
皆さま本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
ぎをん齋藤
田中 創造