ぎをん齋藤
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丸紅小袖展

先日、会社帰りに三条通沿いの文化博物館に立ち寄り、会期末ギリギリに飛び込んで来ました!

丸紅所蔵の小袖展です。

つい先月まで弊店の古裂展を石水博物館さんで開催していただいていたのが、もう遠い過去の事のように感じるのは、日々が充実している証拠と考えたい田中ですが…どうでしょうか(;’∀’)

小袖名品展、とあって、出品されているものは江戸時代後期のものが多かったですが、中に桃山時代の小袖裂などもあり、見応えがありました。

写真で見ても細かい部分までは分かりにくいですが、生地、刺繍糸、墨描きや糸目の線すべてが、現代より繊細・緻密であり、素材の違い、道具の違い、技術の違い…あらゆる点において現代の着物とは「別物」「似て非なるもの」であると感じました。こういうものを復刻する事も、もはや不可能であろうとも思いました。

日本の染織史において、桃山時代は一つのピークであり、江戸時代以降は量産化・大衆化の流れの中で徐々に職人の手が落ちて行くと言われていますが、その歴史の中で、現代の染め屋がすべき仕事とは一体どのような事でしょうか…

 

ちなみに丸紅小袖展はさほど大きな規模ではなく、上の階で別の企画展が開かれておりました。
せっかくなので、そちらもついでに見て回り、久しぶりに博物館を堪能しました(^^)/