ぎをん齋藤
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田中創造

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京都・祇園の老舗呉服店『ぎをん齋藤』で、営業・制作に携わっております。古典に学び現代に活きる、オリジナルきもの・帯の創作舞台裏をお届けします。


~お問合せ~
ぎをん齋藤 田中 創造(たなか そうぞう)
☎ 075-561-1207 または 090-8880-1894(直通)
✉ gionsaito-tanaka@outlook.com

追儺

本日は節分です。

旧暦では立春の前日となるこの日を一年の終わり(大晦日)とする考え方があり、疫鬼を払って新しい年を迎えようという宮中行事から、節分の豆撒きなどにもつながって来ているそうです。

そうか、今日は大みそかで、明日が元日なんだ、と思うと、年明けに「新春」というのも感覚的にしっくり来るような気がします(現行暦の1月1日は「まだまだこれから冬本番ですよ~!」という感じですよね…)。

現代でも旧暦の文化は結構残っていて、伏見のお稲荷さんでは「初午(はつうま)」のお祭りはお正月よりも大切な行事とされていますし(だいたい2月上旬に行われます。初午は立春から数えて最初の午の日のことです)、夏も近づく「八十八夜」は、立春から数えて八十八夜目のことなので、5月上旬になりますよね。

田中もかつては「初午?ってどうして1月じゃないの…?」とか「八十八夜?って何で5月なの?いつ基準?」とか、疑問に思いつつ、(かと言って調べもせず…)過ごして来たものです(笑)

いつまでも続くコロナという疫禍を払うべく、今晩はしっかり豆を撒いておきたいと思います!!

ちなみに、節分のお豆を小さなお子さんに食べさせる場合、窒息のおそれがあるとの事で、5歳を過ぎてからの方が良いそうです。お気をつけ下さいね。

(画像はぎをん齋藤の染名古屋帯「大津絵・鬼の念仏」より)