ぎをん齋藤
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田中創造

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京都・祇園の老舗呉服店『ぎをん齋藤』で、営業・制作に携わっております。古典に学び現代に活きる、オリジナルきもの・帯の創作舞台裏をお届けします。


~お問合せ~
ぎをん齋藤 田中 創造(たなか そうぞう)
☎ 075-561-1207 または 090-8880-1894(直通)
✉ gionsaito-tanaka@outlook.com

もうすぐ春ですね

季節の変わり目です。

半袖シャツ一枚で過ごせそうな陽気が続いた後に、クリーニングに出したダウンコートを慌てて取り出す寒さがやって来て、三寒四温の日々に体調を崩しそうです。

そうは言っても明日にはお彼岸も明け、いよいよ春本番を迎えようとしている京都・祇園界隈です。

日差しが強まるにつれ気になるのが、単衣・夏物の装いですが、ぎをん齋藤では「うすもの」と称して6~9月までお使いいただける素材のお着物や、極薄の生地を無双仕立てにしてモアレ感を楽しむ「羽衣」のご提案など、暑い時季の品も揃えております。

画像は看板娘の「御所解」シリーズの夏帯、駒絽の「芦に舟」柄です。透明感のある藍の濃淡を基調に、朱の疋田が利き色となって絵に奥行を感じさせます。

源氏物語の「須磨」「明石」を想起させる柄ですが、私などは謡曲の「蘆刈」の情景が目に浮かびます。特に夏限定の柄ではございませんが、夏帯では涼し気な配色を旨として作ります。

夏・単衣の小紋付下げ、無地っぽい夏大島、浴衣代わりの麻の着物など、気軽に合わせてお使い下さい。

 

京都もいよいよ花の季節です。今年は例年の陳列会形式とは趣向を変えた、春を感じさせる特別なおもてなしで皆様をお待ちしておりますので、ぜひ弊店にも足をお運びください。

祇園新橋、春爛漫はすぐそこです♪