ぎをん齋藤
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かたち

細見美術館の記事と順番は前後しますが、この日曜日、ご近所の粟田神社さんにお詣りに行きました。

少し遅まきながら「夏越の祓」に茅の輪をくぐって参りました。

これで向こう半年は無病息災、元気に過ごせるものと思います(*´ω`)=3

茅の輪を三度くぐりながら、その向こう側に見える景色をそれとなしに眺めるのですが、丸や四角の枠にトリミングされた風景は、その枠を取り去ったものとは同じでありながら、異なるものに感じるのは不思議なことです。

我々も、特に帯の絵付けを考える時には、お太鼓やお腹の柄が出る範囲を「枠」として構図を設定するのですが、枠の中の絵をどうのこうのする前に、枠に「はみ出す部分」を考えるようにしています。

これは先代からの教えでもありますが、枠に収める意識が強すぎると、絵が委縮してしまい、伸びやかさが失われてしまう。結果として、こぢんまりとしたつまらない画になってしまう…という事があります。

かと言って、はみ出す部分が多すぎて全体像がつかめなくなり、何の絵か分からなくなってしまっては元も子もありません。

そのバランスを考えながら、時に枠をはみ出す部分にまで柄をつけている商品もございます。着付け方によって柄の出し方、見せ方を変えられる、という魅力にもつながりますし、いわゆる「捨て柄」になるとしてもきちんと枠内のメイン部分に必要な要素ですので、それも含めてお楽しみいただければ幸いです。

 

いよいよ来週12日(火)から、ぎをん齋藤「夏の特別展」開幕です。
祇園囃子の聞こえる京都に皆さま、ぜひお出で下さいませ♪