ぎをん齋藤
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源氏物語の世界

先週末まで開催の「源氏物語の世界~宮廷文化の余薫~」展を見に、久しぶりに母校を訪ねました。

同志社大学ハリス理化学館、同志社ギャラリー企画展示室という所で、定期的に面白い展示を行っているのですが、恥ずかしながら在学中にはほとんど足を向ける事がありませんでした…(^^;;

今回、あるお客様から教えていただき、本当に久しぶりに参った訳ですが。。。

…後悔先に立たず、というのはこういう事ですね。無料の展示とは思えないほど見応えのある、面白い展示を拝見致しました。どうして時間を持て余した学生時分にこういう所を利用しなかったのか…勿体ないことをしました(笑)

内容としては、江戸時代に筆された『源氏物語』のテキストや、様々なシーンを描いた絵巻、一帖から一首ずつ取った和歌を用いた「源氏かるた」など、大学ならではの貴重な(ちょっとマニアックな)資料が、いろいろ展示されておりました。

個人的に面白かったのは、源氏物語の中の「人物相関図」!これは一度お読みになった方なら必ず欲しいと思い、自らお作りになった方も多いのでは…と予想するところですが、平安時代後期には作成されていたと考えられているそうです。

何しろ、54帖に500名余りの登場人物が描かれ、かつ基本的には固有名詞ではなく官位官職や住まいする場所などで人物を表現しますので、同一人物でも場面によって表記が違っていたり、読み進める内に「…ん?これ誰のこと?」と幾度となく立ち止まってしまったのは、きっと田中だけではない筈です(>_<)

遥かな平安人の、相関図を片手に熱中して読み耽る横顔が垣間見えた気がして、楽しくなりました♪

 

再来年の大河ドラマは、まさに源氏物語と紫式部を描いた作品になると発表されていますし、脱コロナ・脱自粛の反動も相まって、雅な雰囲気のもの、豪華な花のあるデザインが志向されるようになるのではないか…と勝手に予想してますので、これからまた、源氏物語が「アツい」時代がやって来そうです。

お能からのアプローチとして、渉成園も近々訪ねておかないと…と思いを巡らした小一時間でした。