ぎをん齋藤
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大城大

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ぎをん齋藤スタッフによる、染めに関わるウンチク+京都な日々をお届けします。敷居の高い印象を持たれがちな弊店を、少しでも身近に感じて頂ければ幸いです。

抱一と其一

ぎをん齋藤の着物や帯は全て主人の監修のもと、私どもが抱える職人達の手によって仕上げられています。

自前で染め出していること、そのオリジナリティが弊店の強みだと私どもも自負しています。

御所解はもちろん、モダンな品もあれば、有職模様、更紗にコプトに正倉院由来の柄等々…etc.

多種多様なラインナップが挙げられますが、そんな中でもやはり特有の存在感を放つのが「琳派」をモチーフとした品かと大城は思っています。

琳派についてウンチク言うのはここでは割愛しますが、そろそろ梅雨入りしそうなこのタイミングで、

風情漂う琳派な夏染帯二点を掲載致します。

「夕顔」と「朝顔」

タイトルにしている「酒井抱一」と「鈴木其一」は共に江戸時代後期の琳派を代表する画家で、二人は師弟関係にあります。

そんな二人の作風を帯としました。(師:抱一が夕顔、弟:其一が朝顔。)

意識的に対にして染め出したという品ではないのですが、棚の整理中に

「あれ?これはもしや師弟の品か?」

と気づくに至り、ここにご紹介。

いやぁ、こんな雰囲気の帯で歩いてる方いらしたら大城は振り返って二度見ですね。

さて、皆様はどちら派でしょうか(´艸`*)

お単衣のお勧め

長らく続くstay home。

運動不足の極みと言うべきか、大城は四十肩です。

7月には四十路を迎える大城ですが、こんなにもタイミングぴったりで四十肩って発症するもんですかね(-_-;)

思い返せば今年はガラにもなく、厄祓いしまくって前厄に備えておりました。

厄祓いしたから今も元気にお仕事できてますよってなポジティブシンキングで臨まねば、きっとバチが当たる。。。

と思っていたところでの四十肩。

先日の洗濯機に続いて、大城の肩までデカい音を立てて壊れそう(;´д`)

前厄おそるべし。

(※あちこち痛い申年生まれの大城です)

 

そろそろ本筋に戻しませう。

気を取り直して着物帯のご紹介です。

今回は風華という生地に蔦を描いた軽めの訪問着。

蔦は古くから日本人に大切にされてきた植物です。

「子孫繁栄」を連想させる植生から家紋などにもよく使われていますし、

何より、楚々とした、やや控えめな雰囲気が日本人の心に響くのかなぁと思ったりもします。

 

そんな風情のお着物ですから、帯にも野趣味を持たせながら、ここではサラリとした風格も感じさせるモチーフを用意してみました。

正倉院に伝わる「御軾」(おんしょく:肘掛けのこと)の表面に張られている錦に「長斑錦」というものがありまして、それを本歌として織り成した齋藤織物製の緯錦(ぬきにしき)袋帯です。

その肘掛け(御軾)の画像を是非ご覧いただきたかったのですが、掲載手続きがすごいかかりそうなので、宮内庁の正倉院ページをまんま案内しちゃいます。肘掛けの側面部分にご注目です。特徴的な花食鳥が見えますでしょうか??

こういうのが出所としてわかると面白いですよね(^.^)

あまり仰々しくはとらえず、そんな題材から作られた洒落袋帯なんだなぁ( *´艸`)と秘かにご自身がほくそ笑んでいただければ、大城的には嬉しい限りです。

 

このコーディネート、大城は単衣(6・9月)がベストかと思っています。

今年は着物難しいかな?とお考えの方も、「来年には着るぞー!」という意気込み・楽しみを込めて是非是非ご検討くださいませ(^^ゞ

 

ぎをん齋藤

大城 大

TEL:075-561-1207

MAIL:gionsaito-ohshiro@outlook.com (←大城直通の問合せはこちら)

5月着物と帯の補足と蛇足

5月の着物と帯は、桃山時代を手掛かりとしてコーディネート致しましたが、

同ページの解説に載せた「新古今集和歌巻(シンコキンシュウワカカン)」とは下画像のようなものです。

 

この和歌巻は絵師の俵屋宗達が、蝶・竹・蔦・藤・松等々etcの下絵を版木で描き、その上から書家の本阿弥光悦が「新古今集」の和歌を書き連ねたもの。

今でこそコラボレーションは珍しくありませんが、この和歌巻はいわば400年前のコラボ作品ということになる訳です。

どうなんでしょ、これコラボの先駆け?なんですかね(^.^)?

宗達「私ちょっと版画で下絵描きますんで、なにかいい調子の詩でも一筆、光悦さん上に書いてもらえません?」

光悦「え、面白そうじゃないですか。やりましょうやりましょう!」

なんて居酒屋トークがもしかしたら…(´艸`*)笑笑。