ぎをん齋藤
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大城大

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ぎをん齋藤スタッフによる、染めに関わるウンチク+京都な日々をお届けします。敷居の高い印象を持たれがちな弊店を、少しでも身近に感じて頂ければ幸いです。

お単衣のお勧め

長らく続くstay home。

運動不足の極みと言うべきか、大城は四十肩です。

7月には四十路を迎える大城ですが、こんなにもタイミングぴったりで四十肩って発症するもんですかね(-_-;)

思い返せば今年はガラにもなく、厄祓いしまくって前厄に備えておりました。

厄祓いしたから今も元気にお仕事できてますよってなポジティブシンキングで臨まねば、きっとバチが当たる。。。

と思っていたところでの四十肩。

先日の洗濯機に続いて、大城の肩までデカい音を立てて壊れそう(;´д`)

前厄おそるべし。

(※あちこち痛い申年生まれの大城です)

 

そろそろ本筋に戻しませう。

気を取り直して着物帯のご紹介です。

今回は風華という生地に蔦を描いた軽めの訪問着。

蔦は古くから日本人に大切にされてきた植物です。

「子孫繁栄」を連想させる植生から家紋などにもよく使われていますし、

何より、楚々とした、やや控えめな雰囲気が日本人の心に響くのかなぁと思ったりもします。

 

そんな風情のお着物ですから、帯にも野趣味を持たせながら、ここではサラリとした風格も感じさせるモチーフを用意してみました。

正倉院に伝わる「御軾」(おんしょく:肘掛けのこと)の表面に張られている錦に「長斑錦」というものがありまして、それを本歌として織り成した齋藤織物製の緯錦(ぬきにしき)袋帯です。

その肘掛け(御軾)の画像を是非ご覧いただきたかったのですが、掲載手続きがすごいかかりそうなので、宮内庁の正倉院ページをまんま案内しちゃいます。肘掛けの側面部分にご注目です。特徴的な花食鳥が見えますでしょうか??

こういうのが出所としてわかると面白いですよね(^.^)

あまり仰々しくはとらえず、そんな題材から作られた洒落袋帯なんだなぁ( *´艸`)と秘かにご自身がほくそ笑んでいただければ、大城的には嬉しい限りです。

 

このコーディネート、大城は単衣(6・9月)がベストかと思っています。

今年は着物難しいかな?とお考えの方も、「来年には着るぞー!」という意気込み・楽しみを込めて是非是非ご検討くださいませ(^^ゞ

 

ぎをん齋藤

大城 大

TEL:075-561-1207

MAIL:gionsaito-ohshiro@outlook.com (←大城直通の問合せはこちら)

5月着物と帯の補足と蛇足

5月の着物と帯は、桃山時代を手掛かりとしてコーディネート致しましたが、

同ページの解説に載せた「新古今集和歌巻(シンコキンシュウワカカン)」とは下画像のようなものです。

 

この和歌巻は絵師の俵屋宗達が、蝶・竹・蔦・藤・松等々etcの下絵を版木で描き、その上から書家の本阿弥光悦が「新古今集」の和歌を書き連ねたもの。

今でこそコラボレーションは珍しくありませんが、この和歌巻はいわば400年前のコラボ作品ということになる訳です。

どうなんでしょ、これコラボの先駆け?なんですかね(^.^)?

宗達「私ちょっと版画で下絵描きますんで、なにかいい調子の詩でも一筆、光悦さん上に書いてもらえません?」

光悦「え、面白そうじゃないですか。やりましょうやりましょう!」

なんて居酒屋トークがもしかしたら…(´艸`*)笑笑。

 

 

 

オンライン様様

我が家の洗濯機が壊れました。

何故このタイミング…

数日前から凄い音がしだしまして、大袈裟でなく、回ってる最中に分解するんじゃないかというレベルの騒音。

これは…いつか…止まる。

外出自粛が謳われている昨今にあって、コインランドリーでしのぐのは流石に大変すぎるので、新規に購入する運びとなりました。とは言え某家電量販店も営業自粛中。

必然的にオンライン購入です。

翌朝には配送。

なんて便利。

ぎをん齋藤でもジワジワ広がりつつある画像を通しての購入。

家電類などとはまた異なり、繊細な色合い・風合い・生地感などをどれくらい正確にお伝えできるか、撮影者の手腕が問われるところであります。

なんで今自分でハードル上げたのかわかりませんが笑、日々スマホと睨めっこ。

その様子がなんとも仕事してる風に見えなくてですね、女将とかが背後を通ると、そりゃあもう心苦しい訳です笑笑。

遊んでる訳じゃないんです女将っ…(;´Д`)!

と、心の中で叫んでいます笑。

 

話がそれました。

外出自粛でストレス過多の皆様に、電話メール一本でお応えできる内容をひとつでも増やせるように日々精進であります。