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大城大

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ぎをん齋藤スタッフによる、染めに関わるウンチク+京都な日々をお届けします。敷居の高い印象を持たれがちな弊店を、少しでも身近に感じて頂ければ幸いです。

夏のはんなり展(銀座かねまつ)

「展示会関連の記事ばかり」みないなことを前回書きましたが、

他スタッフのblogをよくよく見直すと、案外そうでもないみたい苦笑。

銀座かねまつ展示会、直前ですが改めて告知致します(*^^*)

 

【第十回  夏のはんなり展】

日時:5月24日(金)11時~19時

5月25日(土)10時~18時(開場・閉場時間が異なりますのでご注意ください)

場所:銀座かねまつ5階ホール(銀座6-9-9)

 

もう案内状は皆々様のお手元には届いているかと存じますが、今回初めてのぞいてみたい!という方、

どうぞお気軽にお問合せください(^^♪

大城の個人的なご予約混雑状況を申し上げますと、担当しているお客様は皆さん初日に集中。

大城は2日目は会場をふらふらとさまよっているかもしれません。

お返事まだのお客様方、土曜日の大城をよろしくお願いします笑。

 

 

 

 

 

 

十三参り

もしかしたらこれは令和初更新?
ちょっと連休で間を空けてしまいました。

ぎをん齋藤は来週末(5/24,25)の銀座展示会に向けて動いている最中ですが、

展示会関連の記事ばかり挙げるのも味気ないので笑、連休中の「十三参り」を投稿です。

 

「十三参り」は数え年13歳でのお祝い。

呉服屋的には大人と同じく「本裁ち」の着物に袖を通す、=大人になるための通過儀礼のような儀式です。

七五三の13歳版ですね(^^)

 

京都嵐山の虚空蔵法輪寺はその十三参りで有名でして、

このお参りで虚空蔵菩薩様から知恵を授かり大人の仲間入りをするのだそう。


お参り後、「渡月橋を渡り切るまで後ろを振り返ってはダメ」みたいなお話はどこかで聞いたことがありませんか。

振り返ると知恵を返さなきゃならないといいますから、なんともシビアです笑。

(順番前後しますが、上画像は帰りの様子。なんだか緊張感がある帰路でした。)

余談ですが、大城は正直このお参りのことを京都に出てくるまで知りませんでした。知恵授かってません。

そんな訳で、大城家の長男坊、この春めでたく中学生となりましたし、

知恵オプションは必須、もらえるもんならもらいましょうよと言わんばかりに勇んでお参りした次第٩( ‘ω’ )و

 

 

 

大体3月中旬から5月中旬にかけてがお参りの時期とされ、大城が出掛けた当日はGW期間中ということもあって結構な混雑ぶり。

一度に10名以上の子がまとめてご祈祷を受けます。
祈祷前の受け付けでは、毛筆で好きな漢字一文字をしたためねばならんのですが、上画像は大胆な字を書く長男…
一筆目、デカいだろそれは…
これから「夢」って書く気です。
仕上がりは想像にお任せします笑。

 

お堂での祈祷自体は20分程度でしたが、兄貴は心なしかここを境に頼もしくなった気がします。

心なしか、です笑。

こういう節目の行事、自分のことはさておいて、大事にしてあげたいと思います。

 

 

 

 

 

ぎをん齋藤の御所解帯

前回、ぎをん齋藤でのお買い物についての記事をアップいたしましたが、

これまた最近お問合せが続いている「御所解帯」についての記事を更新いたします。

ぎをん齋藤の看板・定番商品である御所解帯は、いくつかの柄行きを複数色で展開させていただいております。

先ほどお受けしたお電話では「御所解は派手ですか」というようなお問合せを受けましたが、これはもうお返事が大変に難しい。。。苦笑。

お客様ご自身の感性はもちろんのこと、お住まいの地域や、お客様がお着物をお召しになられる状況で、この「派手」という尺度は如何様にもぶれます(^^;

以下は、あくまでも弊店のコンセプトとしてはこういう準備をしています、という説明となりますので、参考までに掲載しておきます。

 

御所解の中でも人気の高い、「枝折戸」の御所解帯を一例にご説明いたしますと、

配色がとても豊かに見えるこちらの帯ですが、刺繍糸の色数としては基本5色(濃朱・薄朱・濃緑・薄緑・紫)しか使用していません。

しかもその内、朱色と緑色は濃淡の2色を用意しますので、基本は3色と言ってよいかも。

ぎをん齋藤の物作り全般に際して、主人がよく雷を落とすテーマのひとつがこの色数です。

刺繍に限らず、友禅などにおいても、必要以上の色数で我々が配色しますと、それはもう物凄い雷鳴が轟きます。

大城は何度直撃を受けたかわかりません。黒焦げです笑笑。

冗談さておき、それぐらい神経使う配色で、大きく「派手め」タイプか「渋め」タイプを作り分けています。

下の画像でその差がおわかりになりますでしょうか。

 

【派手め】

【渋め】

 

 

 

配色のトーンが微妙に異なります。

間違い探しのようですが、その刺繍のトーンに加えて「疋田(ヒッタ)」の色が若干違うことにお気付きになられた方もいらっしゃるかと思います。

【派手め】では「朱」の疋田で、【渋め】では「茶」の疋田。

この他に「藍」の疋田を使うケースもございます。

これらの疋田の色と刺繍の色の組み合わせで、帯の雰囲気を演出し、印象を整えているわけです。

こうして二本の帯が在庫にあれば比較しながらご説明できますが、現場に【渋め】しかなかったとして、

ご覧になられたお客様によっては「これは派手ですよ~!」と言われたりする、というお話しです。

口だけで説明するっていうのは本当に難しい笑。

ちょっと取り留めのない記事になりましたが、以下に御所解の色んな柄を掲載して締めたいと思います。

宜しくどうぞ(*^^)v

 

 

 

 

ぎをん齋藤 大城

お問合せ先:gionsaito-ohshiro@outlook.com

電話:075-561-1207(店)