ぎをん齋藤
ぎをん齋藤

ブログ

「陰陽五行説」とは?

この思想に基づいて考えることで、森羅万象、つまり宇宙に存在するすべてのものを説明できるとされ、具体的には自然や人間の生活を形成する日・月・年や季節、方位など、すべてを説明し、儒教や医学、天文学などの学問や音楽など、中国文化の根幹を支える理論として重要なものであった。

日本でも飛鳥時代には「陰陽寮」を設け、官僚として「陰陽師」(おんみょうじ)をおき、陰陽寮は神道の祭祀や神事に影響を与えた。やがて災害や怪異な現象を「ものの祟り」だとする平安貴族の神秘主義的傾向が日本独自の「陰陽道」を生み出したのである。

この同名の映画がヒットして「野村万作」が一躍人気俳優になった事はご存知であろう。

この日、月、火、水、木、金、土を摺箔のモチーフにしようと思ったのは想起したというより導かれたという方が実感である。

摺箔の屏風を試みるに当たって、今まで挑戦したことのない抽象的で壮大なモチーフで作ってみたいと思った。

今の時点でアイデアが纏まらないのは「火」の表現である。

紅蓮の炎は密教における「護摩」を連想させ不動明王に祈りを捧げ、人間の煩悩を断ち切るという祈りである。

護摩の炎を摺箔で表現できれば迫力のある屏風になりそうだが。。