ぎをん齋藤
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摺箔梵字「観世音菩薩」

作品番号#4の「摺箔梵字」額装が仕上がった。

梵字とはサンスクリット語で古代インドで用いられた言語である。

今回の文字の意味は「観世音菩薩」、私の守護菩薩である。

まだ仏様になる前の修行僧のような身分で、

人の痛み、苦しみを取り除く役目をする為に阿弥陀仏より差し向けられるとされている。

仏教では仏の世界で頂点に立つのは「大日如来」でその身代わりが「阿弥陀仏」とされている。

よく知られている「南無阿弥陀仏」の「南無」はサンスクリット語の「namo」を漢字に当てはめたもので「あ〜」という意味である。

死後の世界で大日如来が座す極楽浄土へ行く為に人は修行をしたり、お題目を唱えるわけである。

また、いわゆる「お迎え」が来るというのは、「観世音菩薩」が死に瀕した人を極楽へと迎えに来るというストーリーである。

信じてもらえないと思うが私の体に「観世音菩薩」が入っていると感じている。

こんなことがあった。

去年入院した時に内視鏡が食道を通らなく、一度拡張して一週間後に再度、内視鏡を医師が試みた際、

私は胃の中から内視鏡が胃の噴門部から入ってくる緑のライトを見ていた。

内視鏡を逆視し、モニター画面を眺めていた医師が「入った、入った!」と、

二度叫んだのを後日、その医師から確認したら驚いていた。

それは兎も角、

今回の#4は蓮の花の上に座す「観世音菩薩」梵字の額装作品である。

60cmx70cmとやや大きい目の額である。

屏風では大きすぎて使い勝手がよくないと指摘されそうなので額装に挑戦したのだが予想以上の出来に満足している。