桜
散る桜、残る桜も散る桜。
良寛禅師の言葉。
形あるものは永遠ではない、必ず無くなるものでありそれが”生”というもの。
この世の中すべてにおいて理屈はそうだが、情緒的にとらえれば無情である。
またふと思う、記憶や思い出という消えないものはどうなんだろう、、、
物理的に考えるとすべては土にかえるということだが、心に刻まれた記憶や心情といった
手に取ることができないものはそう簡単に消すことはできないのが世の常。
必ずしもすべてが「散る桜」ではない、ということだろうか。
私の知り合いでまた大切な節目を迎えようとしている人がいる、理解しようとすればするほど
心を鷲掴みされ、締め付けられる思いに駆られる。
その方からはほんとにいろいろ教わり、真摯に向き合っていただいて、心から改めて御礼を言いたい。
そしてまた元気な姿でお会いしたい、そう願うばかりである。
:八重桜
儚さというものに大人げなくこの歳になっても涙もろくなる。
人に自慢できるものではないがそれなりにいろいろ経験し、学び、このようなことも
いくつかは乗り越えてきたが、やはり慣れるものではない。
因果応報、本来無一物。と頭では理解できても心が追い付いてこない。
これが人間の性というものだろうか、まだまだ自分は修行がたりないとまた言い聞かせている。