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きものを愉しむ - 店主の記録 -

PLEASURE

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  • 2025.07.02
  • スタッフ日誌 / 
  • 店主日誌 / 
  • 筆 : 齋藤 康二

袋帯の制作

これは齋藤織物で織った生地に現在刺繍を施している最中の袋帯。 丁度桃山から慶長に移行する時のもので、白鷺と葦が大らかな構成で配置され、 縫いには時代を跨ぐ二つの技法が使われている珍しい作品。 デザインを見てもわかるように、全体にふっくらした大胆な絵付けとなっているが、 所々…
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  • 2025.07.02
  • スタッフ日誌 / 
  • 店主日誌 / 
  • 筆 : 齋藤 康二

生地名は光悦、柄は桃山

久しぶりに物作りの記事を更新、私は最近、「光悦」という生地にはまっている。 その生地は少し薄手での素材で、全体に”さし”と呼んでいる地模様があり、 それが何ともいいい染め上がりのエッセンスとなる個性豊かなものである。 勿論、無地としても十分な高級感ある染物になるが、 今回は…
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  • 2025.05.22
  • スタッフ日誌 / 
  • 店主日誌 / 
  • 筆 : 齋藤 康二

夏物特集:光琳の団扇から夏染帯へ

今回ご紹介するのは尾形光琳の団扇(だんせん)を夏染帯として再生した作品。 光琳の作品である団扇をモチーフとした構図や形、線の勢いなどはまさに琳派そのもの であり、特に見ていただきたいのはこの金彩による表現。 時代と共に剥落した雰囲気をそのまま表現し、当時の華やかさを損なわない…
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  • 2025.04.14
  • スタッフ日誌 / 
  • 店主日誌 / 
  • 筆 : 齋藤 康二

新作:宋代裂袋帯シリーズ

先月からご紹介しているぎをん齋藤の単衣・夏に活躍する薄物、 今回も齋藤織物からのご紹介。 弊社で使用する一番細かい1200の機を使い新しい生地がようやく織り上がった。 銘は宋代裂(そうだいきれ)、名物裂を再現したオリジナルの薄物袋帯で、 透明感のある軽やかな風合いの生地は手…
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  • 2025.04.02
  • スタッフ日誌 / 
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  • 筆 : 齋藤 康二

齋藤織物から新作のお知らせ

「齋藤織物」は「ぎをん齋藤」のグループで、帯の制作と卸を生業としている。 京都の北区にアトリエを構え、手機(てばた)で職人が毎日新しいもの作りに励んでいる、 伝統ある西陣織の会社である。 その手織りの風合い、また斬新な柄行など他にはない齋藤織物独自の作品を染物と一緒に ぎを…
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  • 2025.02.07
  • スタッフ日誌 / 
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  • 筆 : 齋藤 康二

新作御所解染帯に着手!

さて2025年、記念すべきお知らせとして現在新作の御所解染帯を制作している。 ご存じのように、ぎをん齋藤の御所解文様といわれる秋草尽くし(定番)、 今回はその柄を踏襲し、更にその魅力を最大に生かしたデザインを作り上げることができた。 それは舞台である竹籠から上へと伸びやかに広がる…
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  • 2025.01.18
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  • 筆 : 齋藤 康二

御所解染帯と落款

「落款」とは事業者が自筆で標した雅号のこと。 お気付きになられている方は少ないですが、ぎをん齋藤の 御所解染帯といわれる帯には全てこの「落款」が入っている。 仕立てが終わっているものは中に隠れるよう細工してあるので表には 出てこないが、実は丸巻の状態では折り返しの右端に…
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  • 2024.11.25
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  • 筆 : 齋藤 康二

七つ参りに下鴨神社へ

先日、幸運にも天候に恵まれた晴れの日に娘の七つ参りにいった。 地元からすると氏神様は八坂神社になるのだが、私の出身校が下鴨中学、 そして親の住まいが下鴨に移ったことがご縁となり、三つ参りも 同じく下鴨神社で行った。 さて、皆さん同様子供の成長の速さに驚いている。 娘の…
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  • 2024.11.16
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  • 筆 : 齋藤 康二

更紗 染名古屋帯

今回ご紹介するのは更紗の続き、銘は「縞柄文五種」という彦根更紗。 彦根更紗とは井伊家旧蔵に収蔵されていた古渡更紗のこと。当時、外来文化を尊重し新しい美の創造として指針を世に与えたものであり、今日もその魅力は色あせていない。 縞柄というと本来ならば織物のもっとも特徴的な柄の一つだが、…
きものを知って きものを愉しむ