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筆 : 齋藤 康二

今年で33回目の六本木武原展示会、もう随分長く続けている催しの一つで

”東京”と言えばまずこの会を思い出すほどである。

忘れもしない私がまだ学生の頃、何度か手伝いを親から命じられ、下足番としてお客様の履物を

番号札と一緒に玄関先の棚に並べながら一日中立ちっぱなしの手伝いをしたことがあった。

その頃の六本木展示会は東京では年に一度の催しということもあり連日大賑わい、

下足番という慣れない役を命じられた私はご挨拶もしながら目の前に広がる無数の履物を相手に

間違えないようせっせとその責務をこなしていたが、思いもよらず終盤になって白のきれいな草履がぽつんと

空の棚に残ってしまい、会場は誰のだ誰のだと騒ぎになった。

たいへん申し訳なく思っていたがその当時の私には成すすべもなく、急遽心当たりあるお客様に連絡をし

後日取り換えに来ていただいたという、今では懐かしい笑い話も当時の特徴だと思う。

(当時は展示会というと着物で来られる方が多かった、、、)

さて、今回で数えて33回目となるこの六本木武原展示会は33年という歴史を踏まえ、

毎年変わらずにやってきたぎをん齋藤を代表する催しである。

皆様にはその趣を味わいながらお楽しみ頂けたら幸いに思います。

ご来場心よりお待ち申し上げております。

場所:六本木武原ビル5F

令和5年3月10日~11日(午後6時まで)

 

 

 

 

筆 : 齋藤 康二