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大城大

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ぎをん齋藤スタッフによる、染めに関わるウンチク+京都な日々をお届けします。敷居の高い印象を持たれがちな弊店を、少しでも身近に感じて頂ければ幸いです。

壬生狂言「節分」

今日は立春!

日もだいぶ高くなって来たように感じます。

大城家は子達が生まれてから、何故か節分は欠かせない年中行事となってまして、昨夜は壬生寺に行ってまいりました。

京都の節分と言えば以下の四社にお参りをする「四方参り(よもまいり)」が知られています。

表鬼門に現れた鬼を追い払い、市内をぐるりと回って最後には鬼は北野天満宮に閉じ込めらる訳ですね。

①北東の吉田神社(表鬼門)

②南東の八坂神社

③南西の壬生寺(裏鬼門)

④北西の北野天満宮

流石に四つ回るのは大変ですから、我が家は壬生寺だけでしたけれど、来年あたりは北野天満宮に行ってみたい。

北野天満宮では鬼を閉じ込めるから、「鬼は外」とは言わないそうですよ。ふーむ、面白い。

 

今回足を運んだ壬生寺の節分会では、「ほうらく割り」や「壬生狂言」が有名です。

素焼きのお皿(ほうらく)に一家の年齢等々描きまして、そのほうらくを割って厄を祓うというもの。

厄祓いに執念を燃やす不惑40男がやらない訳がございません笑

重要文化財にもなっている狂言堂で上演される壬生狂言「節分」も初めて観ました。

撮影禁止とありましたので、YouTubeにUPされていた動画にリンク貼っておきますが、ストーリーが何とも興味深い。

かいつまんで説明すると、

鬼が自らが鬼と悟られぬ様にふん装し、女性に近づこうとして打ち出の小槌を使って色々な贈り物をします。

女性は喜びながら鬼にドンドンお酒を飲ませ、気を良くした鬼も最終的には酔いつぶれてしまいます。

寝入った様子を確認した女性、なんとこの鬼から打ち出の小槌を奪い、更にはこの鬼の着衣までも強奪していきます。最早追い剥ぎです。

その過程で覆面下の鬼の素顔に気付き、鬼も目覚め、女性は怒った鬼に襲われそうになりますが、女性は豆を祓って鬼を追い払う…という…

 

なんでしょう、このモヤモヤ感…

完全懲悪のわかりやすいストーリーではございません。

大城は心なしか鬼に同情的ですらあります笑。

700年の歴史があるという壬生狂言に色々と考えさせられた今年の大城家でございました。

皆様も機会があれば是非一度ご覧ください笑笑。