ぎをん齋藤
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宮林渉

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ぎをん齋藤の情報や日々の取り組みを更新。
季節のきものと帯のコーディネートなどもご提案させて頂きます!

5月の着物と帯を公開しました

  1. 皆さん、こんにちは!(^^)/

今月の着物と帯はご覧いただけましたでしょうか?

記事の最後に着物と帯のリンクを貼っておきます。まだご覧になられてない方はチェックお願いしますね♪

今回は販売スタッフ勢揃いで公開致しましたのでそれぞれご覧下さい♪

わたくしがアップした付下と染帯のコーディネートです。

付下と染帯のコーデで単衣に仕上げて5月からお使いいただくのがおススメです。

正直、波の付下の反物価格が79万円は弊店のラインナップでは、なかなか高価な付下です。

ただ、刺繍のお仕事をご覧いただければ、きっと目の肥えたお客さまには「ピン」ときていただけるのではないかと思ってます。

同じような濃紺で波模様で友禅ぼかしで仕上げた付下もラインナップしてますが、今回は敢えて弊店のこだわりの刺繍で仕上げた波縫い付下をご覧いただこうとチョイスしました。

こちらは29万円と仕事を考えるとお値打ち反物価格です!(^^)/

脱線しましたが軌道修正して。

合わせた染帯は、小地谷紬の素材に加賀友禅の調子で仕上げた「流水に鉄線」です。

加賀友禅と言ってもいろいろございます!弊店らしく「ぎをん齋藤の提案する!」というイメージでコーデさせていただきました。

「加賀友禅と普通の友禅で何が違うの?」とご質問が飛ぶとなかなか難しい。(笑)

加賀友禅の特徴として葉の「虫喰い」の様にぼかし染めした部分などは最たる特徴かと。

「じゃ同じように虫喰いの友禅が施されていたら全て加賀友禅?」といわれると…

また特徴として「外濃く、内になるほど薄くぼかす」のも特徴です。

他にも基本色があったりと、定義はいろいろございますが、加賀友禅の特徴を出したい!では無く、ぎをん齋藤が提案する「よい帯にしたい」という思いで仕上げてます。

そんな見るべきポイントから外れるかもしれませんが、わたくしが思うお仕事で「糸目がいい!」。

流水の中や葉の葉脈の「やわらかさ」を表現する効果が出ていると感じ、本編では触れてませんが良き!です。

残念な事にこの手の職人さんが引退なさったので、このイメージのお品物はアップした染帯と薄物の付下訪問着の二品だけとなります。

よく「昔の職人さんは凄かった」と入社当初から耳にして24年程経ちますが、この仕事に携わって思う事が、今いる職人さんを大事に「育てる!」。と、わたくしが申すのはおこがましいですが、しっかりぎをん齋藤テイストを汲んでもらえ、「今の最高峰」をそれぞれに目指して積み上げていきたいものです。

いくらお客さまからご要望をいただいても、それを具体化する職人さんがいないとどうしようもないですし、また物づくりが独りよがりになってしまって、お客さまから見向きもされないと呉服屋さんとして成り立ちませんので、今後もバランサーとしての役割をしっかり担っていければと思う次第でございます。

今月の着物と帯を見比べながら、ご覧いただければ幸いです。

 

5月の着物と帯はコチラから♪

 

宮林でした。

ご質問、お問い合わせは下記メールをご利用下さい。

gionsaito-miyabayashi@outlook.com